106分配
・メルセデスとアルベール親子がすんでいるホテルに下の階にて、ドブレーとダングラール夫人の密会。
ダングラール夫人は、ドブレーに主人であるダングラールの、自ら失踪する理由を書いた置き手紙を見せながら、愛人としての慰めを求める。
しかしドブレーは始終一環してダングラール夫人を冷たくあしらい、今まで二人でもうけたお金を分配して、追い返すようにあしらう。
ダングラール夫人は、予想外に冷たく捨てられたことに悲しみ衝撃をうけながらも、自分を律し、お金をもって静かに部屋を出ていく。
(一人になったドブレーは、ヴァランティーヌとだったら結婚してもよかったのにおしかったな、と悪魔的につぶやく)
・一方、上の階にいるアルベール親子は、なれない貧乏生活を必死に生きていたのだが、その中でアルベールは、ナイジェリアの部隊に行くことを母に告白し、その前金として母にお金を渡し、母にはマルセイユのダンテスの家に行くことを勧める。
息子と離ればなれになることにため息をつくメルセデスだったが、息子の固い決心に同意せざるを得なかった。
・二人がホテルを出るとき、アルベールはドブレーと再開。
ドブレーは、お金のないアルベールが健気に生きているのに対し、100万フランという大金をもっていながらすっきりしない自分がいることを恥ずかしく思う。
・アルベールとメルセデスの出発を陰で見守っているモンテクリスト伯は、二人から奪った幸せを、どう元に戻したらいいか思い悩む。
※当然ドラマでは違う展開になっています。
自殺が未遂に終わって病室で寝ている幸男をすみれが看病しています。
ただ真相を知り、真海から幸男を殺すための注射器を渡されていたすみれは、幸男の点滴にその注射を入れるか入れないか迷います。
そこに意識を取り戻した幸男が妻のすみれを押さえ、自分を暖のところへ連れて行けと脅す等々…ドラマオリジナルな展開がされました。
またドブレーについては、ドラマでは特に対応する人物はいないと言えると思います。
ただ、前にも記しましたが、神楽の秘書の男性が、やや、原作のドブレーの性質をもたせている感じもあります。
ただ神楽秘書に関しては、留美に対して哀れみの情をもって、最後は留美の逃亡を援助するような行動にでているので、ここもまた原作とは違う味を出させていましたね。