小さな巨人 第4話の内容ネタバレ
ネタバレ注意!↓↓
もくじ
捜査一課長室
小野田一課長(香川照之)の前で、山本アリサ(佐々木希)を逃してしまったことを詫びる香坂(長谷川博己)。
隣では、芝署署長の三笠(春風亭昇太)も、部下の香坂の失態をあやまり、今後、勝手なことはさせないと小野田に言う。
芝署 刑事課室
一課長付き運転手の山田(岡田将生)は、香坂と渡部(安田顕)と中村(竜星涼)の3人に、
小野田一課長が1年前の懇親会で、ゴーンバンク社長(桂文枝)の中田とつながっていたという記録を見せる。
さらに、山本アリサは、元ロンドンリバー証券の社員であったという情報も。
しかし、大損失をだしたことにより責任退社した後、中田隆一に拾われ、インサイダー取引の仲介役をして、
その顧客の一人が小野田であり、捜査2課も、小野田一課長が怪しいと思い、極秘で捜査を進めていたのだろうと推測を語る。
小野田の妻についても調べるという山田に対して、香坂は、一課長を目指すお前にとってそれは許されないことのはずだが、と問う。
しかし山田は、そうであっても、警視庁の顔である一課長の不正は見逃すことは出来ないと語る。
一緒に小野田の不正を暴こうという香坂。
そして山田は、小野田が中田社長(桂文枝)と出会ってから1年間、公式に会ったという記録はなく、プライベートで会っている可能性があり、そうすると足がつかめないことを指摘。
それに対して香坂は、小野田が警察内部の情報を漏らしているとすれば、こちらも情報を漏らす“逆インサイダー取引”によって、それを暴くことは可能だと提案する。
中田と山本アリサの電話での会話
一方、人目の付かない別荘に匿われているアリサ(佐々木希)は中田隆一(加藤晴彦)に携帯で電話。
隆一は、“携帯で電話してくるな。警察は誤解している、まだそこにいろ。俺を信じてくれ”と言って、電話を切る。
新聞記者・佐川
夜、帰宅する小野田の周りには、マスコミの取材陣が取り囲み、特別捜査本部について聞こうとするも、
“今日はつかれている”からと、家に入る小野田。
その中にいる、毎朝新聞記者の佐川(好井まさお)。
小野田からなにも情報を聞き出せず落胆しながら帰宅している佐川。
その前に、香坂が姿を現す。
香坂の“逆インサイダー取引”作戦
翌朝、ニュースでは、ゴーンバンク社長の中田が、息子の隆一の殺人を隠蔽した疑いがあるという報道がされる。
そのニュース記事をみて、あわてる中田社長。
刑事課室にて、このニュースに関して話し合う、香坂、渡部、中村。
このニュースにより、中田社長から小野田に事態収集の話が行くはず。そこを狙って小野田の不正を暴こうという作戦。
しかし渡部たちは、この警察内部の情報をリークしたのが香坂とバレたら懲戒処分になるだろうというリスクについても言及。
刑事課の刑事たちは、香坂に対して、なんでもすると手伝いを申し出る。
香坂は、部下たちに、中田親子が必ず動き出すから、その動きを見張って欲しいと指示をする。
(その後、ゴーンバンク社の評判は低下していったというアナウンス)
一方、中田親子と弁護士の五十嵐(堀尾正明)は、この情報が、警察からリークを受けた新聞記者の佐川から発信されたものであることをつかむ。
監察官室
小野田は、警視庁監察官の柳沢(手塚とおる)に、今回の内部情報が漏れたことについて、漏らした者を探すと報告する。
不敵に笑う柳沢。
部屋を出た小野田は、人事課の三島(芳根京子)に、“捜査2課と柳沢監察官が、なにか捜査をしているようだが”と探りをいれようとする。
その質問に、すこしうろたえる三島。
しかし、エレベーターが来たことにより、それは中断される。
小野田は、“なにがでてくるか楽しみにしよう”と言って、立ち去る。
芝署 署長室
三笠は、今回の内部情報漏洩が所轄内の刑事でないかどうか、確認するよう香坂に指示。
しかし香坂は、今回の情報漏えい者が自分であり、その理由として、中田親子に警察内部情報を漏らしていたのが小野田一課長である可能性がたかく、それをあぶり出すためだったと説明。
そして、それがはっきりしたあとは、監察官に報告し処分をしてくれと言う。
それに対して三笠は、お前は息子のようなものであり、そんなことはできない、でも育て方を間違えたと言いつつも、
99%黒であっても100%でなければ無意味だ、処分される覚悟があるのなら、徹底して捜査して、小野田の尻尾をつかめと、激励する。
捜査一課長室
小野田に、今日の予定を話す山田。
携帯に着信があり、電話にでる小野田。
電話を終えた小野田は、今日の予定はキャンセルして、19時に神楽坂の料亭「みやび」の予約を入れるように指示。
そして、“これはプライベートだ、記録する必要はない”と言う。
了承する山田。
小野田は、山田が頭を下げている時、笑顔を一転、厳しい表情で山田を見つめる。
一方、香坂の携帯メールには、山田からの“19時、神楽坂の料亭「みやび」”という情報が届く。
料亭みやび
料亭みやびに向かおうとする中田社長を追う渡部と中村。
そして香坂は、料亭みやびにて、中田と小野田が面会する部屋と思われる隣の部屋に待機して、会話を録音する準備をする。
料亭に到着する小野田。山田は入り口で待機を命じられる。
小野田の動きを無線で香坂に報告する刑事たち。
中田社長が料亭に入っていく。
しかし、刑事たちにみはられていることをすでに察知している小野田は、中田社長にメールを送る。
引き返す中田社長。
小野田も山田に、“帰るぞ”と電話を入れる。
小野田にすべてをみすかされていると悟った山田。
小野田は、襖を開け、隣で待機していた香坂と対峙。
“見張りがヘタだ、もっと部下を鍛えろ”と香坂に言う小野田は、香坂がもっているボイスレコーダーを見ながら、真意を問う。
おなじく小野田に真意を問う香坂は、中田親子に内通する警察がいることを指摘。
小野田は“それが自分だといいいたいのか?”と香坂を問い詰める。
香坂は、確証がないので、小野田の質問にはっきり答えられず。
小野田は“もし内通者が私だというのなら、証拠をもってこい。それがないのなら、ただでは済まさんぞ”と脅してその場を去る。
駆けつけた山田は、小野田が去ったあと、香坂に耳打ちする。
“小野田の妻の口座を調べた所、インサイダー取引の痕跡がなかった。それでも捜査二課は調べ続けている。なにかあるはずだが、その何かがわからない”
迷宮入りする事態に、呆然とする香坂。
小野田は帰りの車中、山田に対して、記者に情報をリークしたのは香坂だった、しかし、自分がここにくることをどうやって知ったのか?とおもむろに問う。
山田は、“さあ、私には”とはぐらかすが、小野田はすでに感づいている。
その後、香坂は同僚の藤倉(駿河太郎)にばったり会い、何をしているんだと、同僚として苦言を言われる。
香坂の自宅
帰宅する香坂。
妻の美沙(市川実日子)は、新しい仕事によって靴がボロボロになったことを気遣ってくれ、新しい靴を買ってきてくれ見せてくれる。
警察をやめることになるかもしれないという香坂に、美沙は一瞬びっくりするも、
“いいんじゃない、これまで頑張ってきたんだから。やめても靴は必要だし”と励ましてくれる。
その妻の言葉に、負けたままじゃ終われないと意を決する香坂。
一方、山本ありさは、匿われている別荘で、中田社長殺人隠蔽疑惑のニュース記事をネットで見て、びっくりする。
芝署 刑事課 最後のチャンス
刑事たちが集まっている。
山田は香坂に、自分の動きが小野田にもバレた可能性があり、これ以上打つ手はないと話す。
それに対して香坂は、今回のリークは、中田親子だけでなく山本アリサを動かく目的もあったと語り始める。
アリサは、自分が殺人の片棒を担がされているとは思っていなかった可能性があり、
今回のニュースをみて、中田隆一に直接接触を図る可能性が高い。
これが我々に残された最後のチャンスであり、中田隆一をふたたびマークしてくれと皆に指示を出す。
しかしその後、中田を尾行するも、山本アリサはなかなか現れなかった。
隆一とアリサ
地下駐車場の車中で張り込みをしている香坂と山田。
山田は、自分が香坂に手を貸していることを完全に小野田に感づかれているということを話し、でも切られないのはなぜなのかという疑問を口にする。
香坂も、ここにきて小野田の考えていることが再びわからなくなったと言う。
(この時香坂は、小野田が柳沢監察官に、自分の飲酒について“口にしたと記憶している”と言ったことを思い出し、なにかを感じる…)
そんななか香坂は、山本アリサがなぜ、以前勤めていた証券会社でエリートコースから外れてやめてしまったのかという疑問を口にする。
それに対して山田が説明する。
アリサは、あるアメリカの会社の、犯罪を大幅に軽減できるという防犯システム開発に共感して多額の投資をしたのだが、その開発が完成せず大損失を被り、すべての責任を負わされて止めることになったのだという。
そんな話をしている時、突如、アリサが姿を現す。
飛び出して逮捕に向かおうとする山田を制止する香坂。
中田隆一も姿を現す。
アリサは“どういうこと?”と隆一に追求するのだが、隆一はアリサを無理やり車に乗せて出発してしまう。
車中、隆一を問い詰めるアリサ。
隆一はアリサに対して“お前はすでに犯罪者なんだ”とつげ、匿わせていた別荘までつれていく。
“もうお金は返すから”というアリサに対して隆一は“俺に変な気をおこさせるな”といって、アリサを置いて車で去ってしまう。
呆然とするアリサの前に、香坂と山田が姿を現す。
逃げようとするアリサに、“逃げればさらに罪が重くなる”と言う香坂は、“今日自分たちはここにこなかったことにする、自首してくれ”とアリサに促す。
香坂はさらに、我々の目的は犯人を逮捕することではなく、犯罪そのものを無くすことであり、
それは、あなたが犯罪軽減のために多額の投資をしたことの理念と一致するはずだと言って、名刺を渡し“連絡をまっています”と告げて立ち去る。。
その後、刑事課では、アリサを逮捕しなかった香坂に対して、“逃げたらどうするんですか”と疑問を呈する中村に、
“今後の未来は彼女がきめるんだ”という香坂。
渡部がそれに同意するも、大きな賭けですねと言う。
その直後、香坂の携帯にアリサから“自首する”との連絡が入る。
捜査本部
香坂はこのことを、小野田一課長がいる特別捜査本部で報告する。
アリサは明日、出頭し、これで隆一を逮捕できると。
香坂を褒める三笠。
捜査本部は、各自、準備を開始する。
直後、小野田の携帯に着信が入る……
一方、中田隆一は、電話口で“権力でもなんでも使ってアリサの自首を阻止してくれ”と命令するように頼み込む…
その後、小野田は、山田ではなく別の捜査員に、車を出すよう指示をする。
・アリサが匿われている別荘 内通者の正体…
アリサが匿われている別荘に侵入する人物。
しかしそこにいたのはアリサではなく、香坂と山田であった。
“三笠署長、どうしてこんな所にいらっしゃるんですか”と問う香坂と山田。
三笠は、自分がアリサを迎えにきたなど慌てて取り繕いながら、“お前こそ小野田が怪しいとおもったのではないか?”と聞く。
香坂は、実は本部にアリサが明日出頭すると報告する前に、すでにアリサは署に来ていて、そこから隆一に“自首する”というメールを送らせたという手の内を明かす。
そして、これまでのことを考えると、情報をリークしていたのは小野田一課長ではなく、三笠署長、あなただと断定する。
それに対して三笠は、証拠はあるのか?私がここにきた理由などなんとでも言える、私はなにも困らないと開き直る。
香坂は“あなたは100%黒だ”と言うも、その証拠としては“勘”とだけしか答えられない。
三笠は、“誰のおかげで出世できたと思っているんだ!親不孝者!俺に謝れ”と言う。
香坂は返す“私はあなたを尊敬してきて様々学んできたが、すべて虚像だった。
今の自分がやるべきことは、あなたに許しを請うことではなく、あなたを裁くことだ。私はあなたを絶対に許さない”
しかし三笠は不敵に笑いを浮かべながら告げる。
“お前たちには何もできない、私を敵に回すということは警察全体を敵に回すということだ、お前たちのやっていることはお前たちを否定することになる”
その後…
柳沢監察官を小野田一課長を呼び出し、情報リークの件について問いかける。
一方、芝署で確保していた山本アリサを、捜査一課の捜査員たちが無理やり連れ去ってしまう…
第4話 終わり