小さな巨人 第8話の内容ネタバレ
ネタバレ注意!↓↓
もくじ
富永を釈放した小野田
一課長室
香坂(長谷川博己)と山田(岡田将生)は、小野田一課長(香川照之)が富澤(梅沢富美男)を釈放したことについての説明を求める。
小野田は、事件当日、学園の防犯カメラに横澤祐一(井上芳雄)がトラックに乗って逃げ出すところが写っていたことを証拠にあげる。
香坂と山田は、このような大事な証拠を富永が出さなかった理由を問いただす。
小野田は説明する。
“この映像の中に、学園の生徒が大麻を吸っている場面がある。この生徒は警察幹部の息子であり、このことを公にさせないために富永はこの映像を提出しなかった。
この件では職員とロッカー室で密談をしており、その時にペンも落とした可能性があると富永は言っていた”
香坂は小野田に対して、手心を加えているのではないかと追求。
小野田は“ああそうだ!富永は自分がお世話になった人だから当たり前だ。もちろん殺人となると話は別だが、その上での自分が下した結論だ。横澤祐一は300%黒だ”と答え
横澤祐一を指名手配することを指示する。
豊洲署 刑事課
所轄の刑事たちは、自分たちの捜査が無駄だったのかと怒りを露わにしている。
香坂は、小野田が何かを隠していると思うのだが…
資料室
柳沢監察官(手塚とおる)は、小野田が提出した書類を見ながら“なにを隠しているんですかね”とつぶやく。
早明学園 理事長室
理事長の金崎(和田アキ子)に報告する富永。
金崎は、横澤祐一が警察に捕まってしまった場合、裏帳簿が警察の手に渡ってしまうことを心配する。
しかし富永は“小野田は私には逆らえない、ご心配なく”と告げる。
一課長
小野田は、香坂の同期である捜査一課の藤倉(駿河太郎)に指示をする。
“今回の件は慎重に進めろ。逮捕すればいいというのではない、それでは余計なものが出てくる。
横澤祐一は逮捕するが、裏帳簿の件は伏せる”
藤倉は“それでは不正を隠蔽することになりますが”と一応問う。
小野田は、我々が追うのはあくまで殺人犯だと念押しする。
豊洲署 刑事課
香坂は横澤を追おうと呼びかける。
三島(芳根京子)は、“横澤祐一が犯人だと信じたくない”と言う。
課長の須藤(神野三鈴)が現れ、“捜査に私情をもちこむなど刑事失格だ”と三島に告げた後、
捜査一課から、所轄も捜査本部に参加するようにというと指示がきたということを皆に伝える。
捜査本部
藤倉は、“所轄にも捜査に加わってもらう”と所轄刑事に告げる。
この件は一課長も了承していると、一課長運転手の渡部(安田顕)が告げる。
香坂は、横澤祐一をつかまえるには妻の亜美(中村アン)を見張るべきだと主張。
三島も、祐一は毎年奥さんの亜美に誕生日プレゼントを渡しており、4日後が亜美の誕生日だと皆に話す。
亜美には、着信されたメールを警察に転送してもらうよう協力を得ているが、今のところ祐一からの連絡はないという。
香坂は、マスコミを使って警察が横澤祐一を追っていないという偽の情報をながして祐一をおびき出すという案を提案。
そして亜美に三島を派遣して心をひらかせるという案も提案。
香坂は新聞記者の佐川(好井まさお)に偽情報をながしてくれるよう連絡。
藤倉は、念のため横澤亜美の見張りを増やすと渡部に指示。
(その後、マスコミは横澤祐一を捜査線上から外したとの報道)
横澤を追う
喫茶店 亜美に接触する三島
三島は、横澤亜美に接触しはじめる。
その様子を見張っている渡部と所轄刑事。
三島と亜美はとりとめのない話で盛り上がる。
渡部は三島のやりとりを褒める。
そして一緒にいる所轄刑事に“身だしなみはその場に合わせろ、基本だ”と、以前自分が香坂に言われたことを、そっくりそのまま所轄刑事に注意する。
藤倉と香坂
香坂は同期の藤倉に、所轄も捜査に入れてくれたことに感謝。
藤倉は、“同期の絆だ”と言って去っていく。
一課長に報告する藤倉
藤倉は、まもなく横澤祐一が妻の亜美に接触するだろうと小野田に報告。
小野田は、横澤祐一が現れるまで香坂の好きにさせろ、目的のためなら使えるものは所轄でも同期でもなんでも使えと命令する。
横澤祐一
横澤祐一は、自分が捜査線上から外れたという新聞記事を目にする…
横澤祐一からの連絡
横澤宅にて、三島は亜美とお菓子作りを興じている。
亜美の携帯にメールの着信。
午後1時半に公園にてという内容。
その内容が転送された捜査本部では、ただちに緊急配備につく。
午後1時半が近づく。
三島は亜美に、“主人に会いにいかないのか”と問う。
亜美は三島に、一緒についてきてくれと乞う。
答えを濁す三島に、”本当は主人の疑いはとけてないのよね”と問いただす亜美。
三島は、亜美への見張りが続いており、自分もそうであること、しかし祐一の無実を信じており、真実を話してほしいと思っていると捜査状況を語る。
亜美も、主人にははやく出頭してほしいと思っており、今日はそれを伝えるつもりだと告げる。
お菓子が焼き上がり、様子を見に行く三島。
亜美は、三島がその場から離れた時、三島の携帯電話を見つめる…
横澤祐一と接触をはかるも… 公園
待ち合わせ場所にたどり着く亜美。
警察は周りを厳重に見張っている。
香坂と山田 父について語る
現場近くのビルから現場の様子をみている香坂と山田。
祐一が家族に会いたいハズだと言う香坂に、山田は”自分なら家族、特にあんな父親なんて二度と会いたくない”と言い、香坂の父について問う。
香坂は父について語る。
“父は昔、捜査一課の刑事だったが、不祥事を起こして異動処分を受け、うだつの上がらない所轄刑事になった。その姿に自分は失望しかなく、あんな負け犬にはなりたくないと思った。捜査一課長は正義そのものだと父がよく語っていたが、自分は自分なりのやり方で自分の正義を貫くためにも捜査一課長になると決意した”
“しかし今の自分は父と同じ所轄刑事、あの頃父がなにを感じ考えていたのか、少しは知りたいと思うようになった”
その時、亜美に近づく男が現れたと報告が入る。
男は亜美に何かを渡し離れていった。
男を確保しようとする所轄刑事。
しかし捜査一課が割り込んできた。
事前の打ち合わせと配置が違うとつぶやく香坂。
しかも亜美に近づいた男は横澤祐一ではなく、ネイルサロンの店員だった。
香坂は藤倉に“これはどういうことだ”と問う。
藤倉は“配置変更の連絡がうまくいかなかった、すまない”と白を切る。
藤倉に問う香坂
今回の連携ミスについて藤倉に問う香坂。
藤倉は、今回はそもそも横澤祐一が現場近くにさえ来なかった可能性があることを言及し、
捜査情報を誰かが漏らしていると言って去っていく…
豊洲署 刑事課
課長の須藤は、上から所轄が怒られたことを皆に伝え“捜査の邪魔なしないで”と刑事たちに告げる。
さらに須藤は、捜査情報が漏れているみたいだがあなた達じゃないでしょうね、と念を押す。
反論する刑事たち。
三島は、自分が亜美と一緒にいた時、亜美が自分の携帯を持っていたところを目撃したことを思い出しとぎまぎする。
三島の様子の変化に気づく香坂…
刑事課 夜 香坂と山田の二人
香坂は山田に、そもそもなぜ自分の父親の不正がしめされる裏帳簿を、江口は山田にたくそうとしたのか疑問を呈する。普通なら父の不正を息子に渡すことはしないと。
山田は語る。
“その逆だ。江口は研修時代、自分を厳しく育ててくれた人であり、自分が父を嫌っていることも知っていた。裏帳簿は自分と江口の絆のようなものだ”
その時、山田の携帯に電話が入る。席をはずす山田…
香坂の携帯には妻の美沙から電話。しかし電話は母の真由美(三田佳子)だった。
真由美は美沙と、父の敦史(木場勝己)の見舞でのタクシー代を払う払わないでケンカしているという。
香坂は“なんだそんなことで”と呆れる。
しかしすぐに仲直りする真由美と美沙。どうでもよくなったという。
香坂は思い出したように、母の真由美に、父が昔お世話になった富永について尋ねる。
真由美は、富永には、昔というか今もお世話になっており、たまに敦史の見舞いにも来ると語る。
その話に“一体どういうことだ…”驚く香坂…。
横澤祐一からの再びの連絡
捜査本部
横澤亜美の携帯に夫の祐一と思われる者からのメールがきた。
夜7時にお台場・デックス東京で待ち合わせるという。
藤倉は、亜美の要望だと三島に亜美の付きそいをするよう指示。
お台場 デックス東京
6時45分、三島の付き添いで亜美は現場に到着。
周りには大勢の捜査官が隠れて待機している。
その後、亜美の携帯には、場所変更のメールが数度送られてくる。
その都度、藤倉は所轄の見張り場所を現場から遠ざけていく。
それに気づく香坂は藤倉に電話するも、藤倉に電話を切られてしまう。
山田は“敵は味方のフリをする、藤倉も敵だったんですよ”と香坂に言う。
6時55分
横澤がどう現れるかやきもきしている藤倉に対して“香坂警部に聞いてみては?”とチクリと刺す渡部は、所轄を後方支援にするやり方に疑問を呈する。
藤倉は“一課長の判断や”と答える。
一方山田が“結局信じられるのは自分だけ”と言うのに対して香坂は
“一課長の判断だろうが、今大事なのは、横澤の身柄を確保できるかどうかだ”と言う。
亜美に同行している三島は、藤倉から、一度席を離れるよう指示を受ける。
席を立とうとする三島に“まだいて”と言う亜美は、三島にコーヒーのおかわりを頼む。
亜美は三島が席をはずしている隙に、三島の携帯をとって操作する。
その様子を後ろから見ている三島。
“私の携帯で旦那さんと連絡をとっていたんですか”と問う。
亜美は、“夫は私の顔をみたら警察に出頭してくれるっていってくれたから協力して”と三島に頼み込む。
三島はわざと亜美にコーヒーをこぼし、服を着替えにいくと無線で報告を入れる。
被着室で着替えをはじめる亜美。
しかしなかなか出てこない。
藤倉は女性捜査員に被着室をあけるように指示を出す。
それをとめようとする三島。
捜査員が被着室を確認すると、そこには誰もいなかった。
亜美は近くの出口から逃げ出した。
横澤祐一との接触
横澤祐一と接触する亜美。
亜美は祐一にお金と携帯を渡して逃がそうとする。
しかしそこに、三島、香坂、山田が登場。
“警察に出頭されるならお金も携帯も必要ないでしょう”と釘をさす香坂。
三島も“出頭するっていってたの嘘だったんですね”とつぶやく。
香坂は説明する。
“あなたは三島の携帯を使ってご主人と連絡をとっていた。だが三島もあなたに利用されていることはわかっていた。”
回想 三島に指示を出す香坂
三島は香坂に、捜査に私情をはさんだことを謝る。
香坂は、そんな三島を受けとめ、指示を出す。
“突破口があるとすればおまえしかいない、奥さんにお前が利用されれば会える可能性がある、私情で動いたお前にしかできないことだ。本当にやるべきことはなにか、覚悟を決めてしっかり利用されろ”
亜美は、履歴も消したはずなのになぜわかったのかと問いかけてくる。
香坂は、三島のメールのやりとりも香坂がもっている携帯に転送されるようセットしておいたとからくりを明かす。
香坂は、逮捕される前に二人を会わせる必要があったと説明し、横澤祐一に“あとはアナタ次第だ”と告げる。
祐一は“出頭して、あの日、なにがあったか説明します”と告げる。
祐一を連行していく香坂たち。
しかし藤倉たち捜査一課が現れ、祐一を横取りして警視庁本部へと連行してしまう。
藤倉を呼び止める香坂は、“一課長の指示に従うことが本当に正しいことだと思っているのか”と言う。
藤倉は“俺は上の指示に従って出世してきた。お前は自分の正義を貫いて2回も横滑りをした所轄刑事だ。お前と俺、どちらが正義だ”と反論。
香坂は“本当にそう思っているのか?俺達はなんのために警察官になったんだ”となおも問い詰める。
藤倉は“そんなもんもう忘れた”と言って去ってしまう。
横澤を連行する
車内
藤倉は横澤を連行している車内で、香坂に言われた“何のために警察官になったんだ”という言葉が頭によぎる。
一方、小野田一課長は富永に、横澤祐一は捜査一課が無事に保護したと報告をいれる。
豊洲署 エントランス
山田は“結局一課長に利用されましたね”と皮肉を言う。
香坂は、一つの疑問を打ち明ける。
それは、横澤祐一が現れた場所は、所轄も一課も張り込んでいなかった場所だったのだが、どうして横澤祐一がそれを事前に知っていたか、それを考えるともう一人、内通者がいたはずだということだった。
そこに、横澤祐一を連れてきた藤倉が姿を現す。
藤倉は“お前らが捕まえた容疑者だからお前らに取り調べをする権利がある。それに同期の絆、俺達の正義を守りたいと思った”と語る。
山田と三島は横澤祐一を取り調べ室へと連行していく。
香坂は藤倉に対して、大丈夫なのかと問う。
藤倉は大丈夫なわけがないと前置きして“でもどうしても一課長が早明学園に警察OBの天下り先を斡旋しており、富永との関係もズブズブで、横澤祐一が持っている裏帳簿を隠蔽しようとしていることを見過ごせないと思った”と語る。
一課長からの電話に出る藤倉。
小野田一課長は“自分がなにをしたかわかってるんだろうな”と脅し電話を切る。
“俺は最後の最後で間違ってしまった、自分が正しいとおもったことをやっただけだが”と言う藤倉に対して
“すくなくとも俺だけはお前は間違ったことをしていないと思っている”と告げる香坂。
藤倉は香坂に“お前が上に立ってあたりまえのことを当たり前にできる組織に変えてくれ”と告げて去っていく。
逃げ出した横澤祐一
取り調べ室に向かう香坂。
しかし刑事たちが慌ただしく動き回っていた。
三島に状況を聞く香坂。
三島は、横澤祐一が逃げ出してしまったことを報告する。
そして一緒に山田も姿を消したという。
その時香坂は、横澤祐一に捜査情報を漏らしていたのが山田だったことに気づく。
高架下
逃げ出した横澤祐一に近づく山田。
横澤祐一は“江口さんとの絆を持ってきました”と、山田に鍵を渡す。
第8話 終わり