65家庭争議
・モンテクリスト伯のオートィユ邸で調子の悪くなったダングラール夫人はヴィルフォールの馬車で帰宅。それを追うようにドブレーもかけつけ、ダングラール夫人(エルミーヌ)に、なんで調子が悪くなったかを問いかける。しかしエルミーヌはそれにちゃんと答えない。
・そこに夫のダングラールが突然登場、ドブレーに、これから夫婦で大事な話があるから出て行ってくれと丁寧に言う。
(夫人は堂々と反論するも、今回の夫の勢いに勝てず、ドブレーは立ち去る)
・ダングラールは夫人に対して、今回の株の70万フランの損失について責める。
今までは株の儲けのいくらかを渡していたのだがら、損をした分を払え、おまえが金をつぎ込んでいるドブレーに払わせろ、それができないなら、今後一切、ドブレーを家にいれるな、と。
・さらにダングラールは、夫人の秘密を知っていることを本人に言う。
夫人の前夫が、夫人の不倫相手が検事総長のヴィルフォールであることを知ったことにより自殺したこと、ヴィルフォールとの間の妊娠をしたことなど。
夫の話を聞いた夫人は倒れ込み、ダングラールは出て行く。
※原作では、ダングラール夫人については、本名はほとんど使われていないのですが、たまに出てきます。ちょうどこの章です。本名「エルミール」ということです。
「エルミール」と「かぐら るみ」。「るみ」が同じ音で、似せていることがわかります!
この夫婦げんかのシーンは、ほどよく再現されていたと言えるでしょう。
神楽清は、妻の留美が仮想通貨の取引において夫である自分の金を使って損をしたことに対して、「好きにやっていいが、ただし俺の金だけは絶対につかうんじゃねー」と切れます。
そして留美の過去や、今、秘書をつかって男と寝ていることも全て知っていると留美のプライドを傷つけます。
原作におけるダングラール夫人の愛人的な存在である大臣秘書官のドブレーに関しては、今回のドラマでは一致する人物はおりませんが、ただ、神楽清の秘書の男性に、その属性を少しもたせている感じもありますね。
ただ清の秘書は、ドブレーに対応する属性を少しもっているだけで、原作とはだいぶ違う動きをしています。