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CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 第3話の内容分解

ネタバレ注意!↓↓

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事件発生――私服を肥やす政治家を誅する謎のテロリスト

与党政調会長の自宅 その周辺

与党政調会長の浜尾の家の前には、マスコミがたかっている。

家の中で浜尾議員は、ワイドショーでクローバーワーク社の贈賄疑惑がある自分の報道を見ている。

テレビを消す浜尾。

その後、玄関で待機する浜尾。側近がパソコンで外の状態を監視している。
散歩している保育園児の集団が来たときを見計らって、外に出る浜尾。

浜尾にたかるマスコミだが、浜尾が保育園児たちにあいさつをする間、一瞬静まるマスコミ達。

浜尾は車に乗って出発する。

浜尾の乗った車を、ものすごいスピードで追う黒いバイク。
バイクには黒いマスクをかぶった男が乗っており、浜尾の車の行く手を遮る。
さらにその後ろから一台の車が浜尾の車の後ろで止まる。

その車からは、これもまた黒いマスクの男が2人現れ、浜尾の車の窓ガラスを割り、
運転手をスタンガンで気絶させた後、浜尾に銃口を向け、車の外に引きずり出す。

引きずり出された浜尾は、立て膝にさせられて、その後、銃で撃たれる。
それを見ていたマスコミ達。

犯人の一人は、マスコミたちに銃口を向け、動きを牽制する。

特捜班の捜査開始

ビルの屋上

ビルの屋上の柵を超えた枠の部分を、平均台を渡るようにあるく稲見(小栗旬)。

その稲見に声をかける大山(新木優子)。

稲見はびっくりしてバランスを崩し下に落ちてしまう…
しかし、すぐ下にはまだ屋上部分があった……

“ビビった”とおどける稲見に、呆れながら“仕事だ”と告げる大山。

特捜班の部屋 会議

部屋では、浜尾が撃たれた場面と、黒マスクをかぶった犯人の映像を見ている。
無駄な動きがないという樫井(野間口徹)
銃の撃ち方からして初めてと思えない、訓練していたのだろうと推測する田丸(西島秀俊)

吉永(田中哲司)が説明する。

・犯人が乗った車は、乗り捨てられており、盗難車であった。(指紋・DNAを残している確率は低いだろうと推定する樫井)

・この事件の30分後、与党のHPがハッキングされ、平成維震軍の犯行声明が出された。
今回の標的は、クローバーワークの贈収賄事件に関わった人物であると推測できる。
(国会議事堂ごと震え上がっているだろうと皮肉を言う樫井。)
(標的は政治家だけとは限らないという田丸)

・これを受けて、上は政治家たちにSPをつけたという。
(私服を肥やす人間にさらに税金を投入するというわけね、と皮肉る大山)

俺達はどうすればいい、という稲見に対して
“犯人を捕まえて、テロを未然に防げ、どの部署よりも早く解決させて特捜班の存在価値を示せ、という上のお達しだ”と冷静に言う吉永。

吉永は、さきほどの犯行現場の映像を見て気づいたことがないかを皆に問う。

稲見は、拳銃をアップしてくれと言う。
稲見は、犯行で使われた拳銃が“グロック19”であり、一般人が簡単に手に入れられる代物ではないと言う。

“暴力団がバックにいるのか”という吉永に対して、樫井は、政府の一部機関でも使用されていると補足。

まずは拳銃の線から手繰っていこうという吉永。

自分は、政府関係者に当たる。
稲見と田丸は暴力団の方へ当たれ、。
樫井と大山には犯人達の足取りを探るよう指示。

稲見は“俺は暴力団関係に詳しくないんだけど”言うも
“大丈夫、俺に任せろ”という田丸。

とあるマンションの部屋

2人の若い男。

一人は銃の手入れをしている。

一人は、メールでやり取りをしている。
(坂本という送り主から“成功おめでとう”というメール。それに対して“期待してください”と返信する男)

ドアがノックされる音がなる。

ドアを開けると、もうひとりの若い男が入ってくる。

3人で、笑いながら、コンビニ弁当を食べ始める。

人がまばらな競馬場

一人の中年の男(氷山)に近づく田丸と稲見。

田丸はグロック19の出所を洗っているがどこを当たればいいかと氷山に聞く。

19はあまり見ない、物好きしか使わないという氷山。
もしかして、今回の議員殺しの事件に関係しているのかと聞く。

そして氷山は、殺された議員に昔、不愉快な思いをさせられたことがあり、
今回の事件では犯人に感謝している、借りができたようなものだと言い、
暗に、簡単には教えないという姿勢を見せる。

田丸はため息を付きながら、懐から封筒をだしておもむろに氷山に渡す。

封筒をすぐさま懐にしまった氷山は語り始める。
“高鷲系の大畑組の組長が銃器マニアで一時期買い集めていたので、そこから流れたんじゃないか”

その話を聞いて、立ち去ろうとする稲見。

氷山は、他にも分解して組み立てるやつも知っているから、そちらの線でだめだったらまた聞きにこいと告げる。

暴力団・大畑の自宅 夜

大畑が自宅から出て、子分と車に乗り込もうとしている。

そこに稲見が現れ、子分を不意打ちして気絶させる。

次に田丸は、大畑本人を車に押し込み、出発させる。

停車した車の中

田丸は、人気がない道端で車を止め、
素直に答えてくれればすぐに姿を消すと大畑にいう。

田丸は、銃刀法うんぬんではなく、純粋にグロックの在り処をしりたいと言う。
グロック19は盗まれたという大畑。
盗んだやつに心当たりはあるのかを問う田丸。
大畑は“それに答える前に、お願いがある。この件は穏便に済ませてほしい、更生の機会を与えてやってくれ”と前置きして
盗んだのは息子であり、
そして今日の事件で、バイクに乗っていたのが自分の息子だろうと言う。

田丸は、共犯者に心当たりがないかを問いかける。

ないという大畑だが、ただ、息子が半年前、少年院から出てきてから、以前のような荒くれ者ではなくなっており
“不平等”がどうのとか、まるでインテリのようになったという。
もしかしたら少年院で知り合ったヤツラかもしれないと答える。

そして、自分がもっている池之端のマンションにひそんでいるかもしれないという。

一方、とあるマンションの部屋では、3人の若い男が寝袋に入って寝ている…

特捜班の部屋

部屋にもどる稲見と田丸。

吉永は説明する。

・大畑の息子は大畑謙(ゆずる)で、強盗傷害で特別少年院に2年間収容されていた。
現在の大畑謙の映像から察するに、今回の事件でバイクにのっていた男とみて間違いないだろう。
・他の共犯者については、同じ院生から探しているが、目星がすくなくまだわからない。

大山は、維新軍は少年院で結成されたのね、と言うが、
稲見は“もしくは、今回の3人は誰かにそそのかされただけかも”と言う。
それが海外のテロ組織のやり口だという。
↓↓
組織の指導者がわざと刑務所にはいって、そこでリクルート活動をする。
社会に適応できずに怒りをもっている人間を、巧みな言葉で操って組織のコマにする、
少年院に入る年代くらいだと、美しく聞こえる言葉にだまされ簡単に洗脳されるかもと。

大山は“美しく聞こえる言葉って何?”と聞く。

“腐った社会のシステムを変える”“格差社会を正す”“資本主義の奴隷になるな”など各々が言う。

樫井は、現在ネット上では、維新軍の言葉に感化されて、参加を募るサイトが沢山立ち上がっていると教える。

それを聞いて考え込み暗くなる一同。

しかし、それを打ち破るように、吉永は“現在の課題に集中するぞ。まずは大畑謙の身柄確保だ”と皆に発破をかける。

各々ロッカーから銃を取り出す。

稲見は、銃を装着しようとしたとき、過去の記憶が蘇る。

稲見の記憶

森の中で、“殺さないで”という男(藤波)に銃を向けるマスクをかぶった男(稲見)

マスクをかぶった男は、銃を3発打って、男を殺す……

…………
ぼっとしている稲見に“行くぞ”と声をかける田丸

大畑謙の確保 夜

大山と樫井は裏に回る中、
池之端のマンションに入っていく吉永、稲見、田丸。

……
マンションの一室で寝ている3人。そのうちの一人の大畑謙は、コンビニに行ってくると外に出ようとする。
他の一人から“念のために武装していけよ”と言われ、銃を取り出す大畑謙。
……
稲見と田丸は、大畑がいる部屋の付近に到着。
住人が一人ドアから出てくるが、大畑ではないことを確認する2人。

そこに大畑が部屋から出てくる。

大畑を見つめる稲見。

大畑は、とっさに部屋の人間に“逃げろ!”と叫び、銃を稲見と田丸に向ける。

稲見は、後ろにいる住人を手で合図し逃げさせる。

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……
他の二人は裏から逃げていく。
樫井は銃で応戦。

……

田丸は大畑謙に、お前の父に会い、お前を更生させて欲しいと頼まれたということを話す。

その話に大畑謙は一瞬緩む。その時にすかさず稲見は、その場から立ち去り上の階へ走っていく。
稲見は、上の階の欄干にベルトを縛り付ける…

……
逃げる2人を追う樫井と大山。
吉永もかけつけ、3人で手分けして逃げた2人を追う。
……
銃を向けられたままの田丸。

大畑は“今の銃撃戦でお前の仲間が死んだかもしれないぞ”と言うも、
田丸は“それより自分の心配をしたらどうだ”という。
“考えているよ”と焦って答える大畑。

そこに、上の階からネクタイを伝っておりてきた稲見が、大畑の後ろに降りてくる。
焦る大畑。その隙きに、田丸は大畑の銃を跳ね飛ばし取り押さえる。

稲見は、降りた衝撃で横っ腹を抑えながら“公務員の危険手当ってどんぐらいつくんでしたっけ”と田丸に聞く。

田丸“高所作業で520円だ”

それを聞いて“失敗した”と痛みに耐えながらぼやく稲見…

マンションの入り口

大畑をマンション入り口までしょっぴいていく田丸。

そこに吉永達も合流。他の2人には逃げられたという。

それを聞いて、あざ笑う大畑。
吉永は大畑に顔を近づけ“笑っていられるのも今のうちだ”と怒る。

そして、そのまえに面倒なことを片付けなくてはいけないという吉永…

遠くからパトカーのサイレンの音が鳴り響く…

特捜班を見守る者

局長室の外

局長室の外の椅子に座って鍛冶(長塚京三)を待っている青沼と土岐田。

特捜班に任務を言い渡す公安総務課長の青沼(飯田基祐)は、公安部長の土岐田に話しかけられる。
土岐田に“特捜班のお守りは大変だね”と皮肉を言われる青沼だが、
連絡係だから大変ということはないと答える。

土岐田は言う。
“本来なら僕がやるべきことなんだけど、局長と同じ大学じゃないから声を掛けられなかったのかな”

そこに鍛冶(長塚京三)が登場。

土岐田はさっそく立って出迎え部屋に入ろうとするも、鍛冶が呼ぶのは青沼だった。

椅子に座りなおす土岐田。土岐田が椅子に座るのを確認してから立ち上がり、土岐田に“お先に失礼します”と一礼して部屋に入る青沼。

局長室

鍛冶は特捜班の状況を青沼に聞く。

そろそろテロリストの取り調べがはじめられるという青沼。
鍛冶は、あいつらの運が試されるのかここからだと語る。

どういうことですかと聞く青沼に鍛冶は言う。
“特捜班は、どの部署よりも早くテロリストを捕まえた。ここまではすばらしい。
しかし、2人取り逃がした。今後、2人にテロを成功されてしまえば、すべての責任は特捜班に押し付けられる。
今のところ、1体1のドローだ。ここで運良くあいつらが勝利できれば、これから本流に乗れる”

しかし青沼は、町で銃撃戦をはじめるようでは本流に乗れないのではと問いかける。

しかし鍛冶は“あいつらは撃ってないんだろ?なら問題ない。撃つときは仕留める時。それがわかって無駄玉をうたなかった、さすが。
ここまでは私の思惑通り。ここからの展開が楽しみだ”

犯人を問い詰める

特捜班の部屋

テロリストの大畑謙を取り調べる吉永。
しかし大畑は黙して何も語らない。

取調室を出て、次のテロが始まることを心配する吉永。
警護レベルがあがってるからそう簡単には成功しないという田丸。
反対に、死にものぐるいになれば暗殺はできる、100%の警護はありえないという稲見。

ここで大山が、他の2人の身元が判明したと伝える。
二人は、藤崎という兄弟。強盗致傷のため、大畑と同じ時期に少年院にいたという。

5年前に父親を亡くし、3年前にも母親をなくしている、と伝えている所、新たな事実を発見する大山。

それは5年前、当時の黒須議員の利益供与事件において、黒須が起訴されると思いきや、秘書が自殺したことにより事件がうやむやになってしまった。
その時の自殺した秘書というのが、藤崎兄弟の父親だったという。

大山は、この事件で父親が死んだことは、トカゲの尻尾きりにすぎなかったと思った藤崎兄弟はその復讐のためにテロを起こしたと推測する。

しかし吉永は、今回殺されたのは浜尾議員で、その事件とはつながらないのではと疑問を呈する。

すると大山は、DVDを取り出し、それをパソコンに映し出し語りだす。
自分が過去にハッカーだったころ、この事件に興味があり、様々なパソコンに侵入してわかったことがある。
それは、この事件で利益を得たのは、浜尾、黒須、有賀という3人の議員だったということ。それを皆に告げる。

さらに大山は、黒須は1年前落選して政界を引退。有賀は現在、野党の委員長だと伝える。

大山の話を聞いて、再び取調室にいく吉永。
吉永は大畑に“次の標的は有賀だな”と言う。

表情を変えず黙る大畑。
吉永は言う。
“おまえは素直でいいやつだ。今の表情で次の標的は黒須なのがわかった。
浜尾を襲って、今起きている贈賄事件の関係者に関心を向けた後、事件に無関係の黒須を襲う。
それで捜査を混乱させて、最後に有賀を襲うと言う計画だろ。話してくれてありがとう”

出ていこうとする吉永に。大畑は嘲りながら言う。
“あんたたちに勝ち目はない。大人が腐ったシステムを変えない限り、第二第三の黒崎兄弟が現れる。”

特捜班室に戻った吉永は、大山に黒須の連絡先を聞いて、偽名をつかって電話をかける。

黒須は孫と一緒だということがわかった。

次のテロを阻止へ…

遊園地

黒須は孫を連れて遊園地に来ていた。

後をつけている藤崎兄弟。黒須が一人になった時にテロを実行すると話している。

特捜班車両

黒須がいる現場に向かっている車両の中。
なにか話したいことがあるのではという田丸の要望に答えて
大山が高校生の時の話をする。

高校生の頃、同じハッカー仲間で「トゥルーストゥルーパーズ」というチームを作って、様々な葬り去られた未解決事件をあさっていた。
しかし、調べるほど深い闇が見えてきて、自分の手には負えなくなり、怖くなった。
だから自分はチームを抜けて、一人のハッカーに戻ったと。

そこから、維新軍は、「トゥルーストゥルーパーズ」が発展して出来たものではないかと思ったという。
ネットの中だけの付き合いだけでえ顔を合わせたことはないが、それぞれ明治維新の志士の名前を名乗っていたという。

吉永は、大山の推理が正しいかもとしつつ、今は目の前の事件に集中せよと言う。
ちなみに大山は、人斬り以蔵が好きだったから“岡田”と名乗っていたという…

遊園地

まずはそれぞれ手分けして、黒須を探す特捜班達。

藤崎兄弟は、孫を連れた黒須の後をつけ続けている。

黒須が孫をつれてトイレに入ろうとする。
孫は“一人でできる”と一人でトイレに入る。

黒須は一人ベンチに座る。
そこに藤崎兄弟が黒須の目の前に姿を現す。
兄の方は“お前が悪いんだぞ“という。

ここに来て、稲見が黒須・藤崎兄弟を発見する。

藤崎兄は、ポケットに手をいれ黒須に近づく。

稲見が止に入り、藤崎兄弟と格闘になる。

吉永も登場し、黒須の孫を保護。

田丸も登場し格闘。

藤崎兄弟は、稲見と田丸から逃げて、人がいない駐車スペースにくる。

銃を取り出しあってお互いに向ける2組。

稲見は“俺に撃たせないでくれ。生きていればいずれチャンスはくるぞ。ここで無駄死にするな”と銃を構えながら諭す。

藤崎兄“この国の大人は、都合の悪いものを見ないし聞こうも、深く考えようともしない。だから俺達が銃を取って立ち上がらないといけない”と叫ぶ

ここにきて大山と樫井も到着。藤崎兄弟に銃を向ける。

銃を降ろせと叫ぶ稲見。

しかし藤崎兄弟は、お互いに銃を向けあう。

“やめろ!”とさけぶ稲見。

藤崎兄弟はお互いに頭を撃ち抜き、その場に倒れて死亡してしまう。

田丸“俺達に勝ち目はあるのか…”

とある家

一人の高校生(坂本)が、自宅のパソコンでチャットをしている。

saigou“B計画は完遂できず、残念”

takechi“悲観することはない。我々の真意は十分に伝わった”

kido“その通り、次の計画に向けて邁進すべし”

バー

行きつけのバーにいる稲見。

今日は女性が2人、連れ立ってきている。

今日はどちらにするのか、マスターにきかれる稲見。

しかし稲見は、“今日はただ酔っ払いたい”とビールをのむ。

テレビニュースでは、贈収賄疑惑の兵藤議員の秘書が自殺したとの報道…
それを聞き、さらにうなだれる稲見…

第3話 終わり

第2話   第4話

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