45血しぶき
・ベルツッチオの話は続く。
カドルッスとその妻のカルコントは、その後、宝石商をもてなし寝させた。
・宝石商を殺すことを躊躇していたカドルッスを、妻のカルコントはけしかけているようだった。
・しばらく隠れ場所でうつらうつらしていたベルツッチオは大きな音で目を覚ます。
すると、カルコントは血を流し倒れており、血を流して虫の息だった宝石商もほどなくして死んでしまった。カドルッスはダイヤモンドとお金を持って逃げ出した。
その後、入り口にいた憲兵たちが入ってきて、ベルツッチオは殺人の容疑で捕まってしまう。
・ベルツッチオは2ヶ月の間、捕まっていたが、自分の身の潔白を証明したいために要請していたブゾーニ神父が現れ、無罪放免となり、その神父の紹介でモンテクリスト伯に使えることになったことを改めて語る。(その後、カドルッスは逮捕されたという)
・そして最後、義姉のアスンタは息子として育てたベネデッドの仲間によってお金を強奪されたうえに火事を起こされ、それが原因による大やけどをおったことによって死んでしまったこと、その後、ベネデッドとは会っていないし、会いたくないという話を伯爵にする。
・伯爵は、ベネデッドは復讐のための道具として使われた後、罪を償うことになるだろうとベルツッチオに話し、パリの新居に戻る。
・モンテクリスト伯は召使いのアリに、これからこの家に住む、ギリシャの美女・エデを丁重にもてなすように命令し、出かける。
※この章の話は、ドラマではほとんど削られている部分かと思います。ベネデットをもとにした登場人物は後ほど出てきますが、土屋との関係性がない人物として出てきますからね。
原作にて、ここで初めて「エデ」が登場しますが、このエデ、ドラマではもうすでに南条幸男のマネージャ・桜井ユキ演じる江田愛梨(エデルヴァ)として登場させていました。日本語名の「エダ」、本名の「エデルヴァ」ともに、原作の「エデ」の音に似せていますね。
このエデルヴァに関しては、原作とかなり性格が違う人物として登場していました。
表向きは幸男のマネージャーとしてやさしくしっかりした女性として登場していましたが、裏でモンテクリスト伯・暖の復讐の手駒となって、かなりブラックな性格の持ち主として
描かれていました。
原作の「エデ」は、たしかに自分と父をおとしめたフェルナンに激しい恨みと怒りをもっていましたが、ドラマのように黒服とヘルメットに身を包んでバイクを乗り回し裏工作をするような人物ではなく、どちらかといえば、主人公を愛する天使・乙女のような存在として表現されていました(笑)
まあドラマでも、主人公を愛する女性という設定は同じでしたね。
(ただ、愛しているとはいえ、かなり狂気な愛に近い形でインパクトがある女性として描かれていましたねw)