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54株の高低

・アルベールがドブレーを伴ってモンテクリスト伯を訪ねる。

・アルベールは自分の許嫁であるダングラール嬢があまり気に入らないこと、その大きな理由として母(メルセデス)が密かに反対していることをモンテクリスト伯に打ち明ける。
・モンテクリスト伯は“では結婚しなければいいのでは”と揺さぶるも、結婚しなければ父が悲しむというアルベール。しかし、母を悲しませるよりも父とけんかをしたほうがいいという意見に達するアルベール。

・モンテクリスト伯とアルベールが会話している傍らでドブレーが株操作に関する計算をしていた。
ドブレーはダングラール夫人が株に興じていることを二人に話す。
アルベールはダングラール夫人に株をやめさせるため、ドブレーが株操作をして失敗させればいいという半ば冗談を言う。ドブレーは先に退出する。

・モンテクリスト伯は近日、オートィユの邸宅にて、ダングラール夫妻、モルセール夫妻、ヴィルフォール夫妻を招いてパーティーをすることをアルベールに告げる。
しかしそれでは、アルベールとダングラール嬢のユージェニーを引き合わせてしまい気まずいだろうということで、アルベールとモルセール夫人はうまく示し合わせ参加しないという方向に話が進む。

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・アルベールはモンテクリスト伯に、母(メルセデス)が会いたがっていると言うことを告げるが、モンテクリスト伯は、カヴァルカンティ少佐と息子のアンドレアに会う約束があるから無理だと、うまくかわす。

・またフランツの話題になり、フランツの父は、ナポレオン派に暗殺されたデビネー将軍の子であること、ヴィルフォール令嬢のヴァランティーヌとフランツ許婚であるがフランツがあまり乗り気でないことなどがアルベールの口から語られる。

・アルベールが退出後、モンテクリスト伯はベルツッチオにオートィユの邸宅を手入れするよう、しかし、寝室と庭の一部は変えないようにと指示を出す。

※この章での内容は、ドラマに使っていたり使わなかったりと、様々ですね。
ダングラール夫人が株に興味があるという話は、ドラマにも少し絡ませていましたね。
モンテクリスト伯の差し金で、神楽留美に株ではなく、現代風に「仮想通貨」の運用を勧め、そして失敗させていましたね。

そうそう、ヴァランティーヌの婚約者であるフランツですが、これに対応する人物はドラマにはいないと言いましたが、よくよく考えると、美蘭にも官僚の婚約者がいましたね、ただすぐ殺されてしまいましたが(笑)。
なので、ちょっと形を大きく変えて、一応フランツの婚約者としての片鱗だけを運用していたと言えるかもしれません。

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