スポンサーリンク

マクベス 第1幕 第1場 荒野

●3人の妖女が、これからいつどこでマクベスに会おうか、会話する

マクベス 第1幕 第2場 フォリス(王の宮殿があるスコットランド首都)付近の野営

●スコットランド王は、王子であるマルカムとドンルベイン、配下のスコットランド貴族のレノクスと共に従者をつれて戦場の野営に登場。

そこで深手の傷を負っている士官から、叛逆したコーダ領主マクドナルドの軍勢に対する将軍マクベスの武勇伝と、隙をうかがって攻めてきたノルウェー王に対して、将軍マクベスと将軍バンクォウが善戦している話しを聞く。
士官は治療のため退場。

●そこに王の配下であるスコットランド貴族のロスが登場し、将軍マクベスがノルウェー王を撃退したことをダンカン王に報告。
ダンカン王は喜び、叛逆したマクドナルドを死刑にし、将軍マクベスを新たなコーダ領主にするよう命じる。 

マクベス 第1幕 第3場 茂みの野原

●3人の妖女が登場し、自分たちが気にくわない人間に対して魔術で懲らしめているという会話。
そんな中、将軍マクベスを見つけ、魔術をかける。

●将軍のマクベスとバンクォウが登場し3人の妖女と会話。
(マクベスはすでに妖女達の魔術にかかってしまっている)

3人の妖女はマクベスに対して、
父の領地を継い領主になること、
コーダ領主になること、
ゆくゆく王になると3つの予言しておだてる。

それを聞いて自分にも予言を請うた将軍バンクォウに対しては、
王にはなれないが、後々の王を生むと予言しおだてる。
将軍マクベスはこの予言に対していぶかり、
さらに聞こうとするも、
3人の妖女は姿を消してしまい退場。

●そこに、スコットランド王配下の貴族・ロスとアンガスが現れ、
国王ダンカンがマクベス将軍の戦果を喜んでいること、
マクベス将軍を新たなコーダ領主にすると命じれたことをマクベスに伝える。

●それを聞いたマクベス将軍は、
3人の妖女の予言が2つも当たっていること、
最後の予言である自分が国王になるという予言についてバンクォウ将軍にも問いかける。

バンクォウ将軍は、
「悪魔は人を邪道に引き入れ最終的にどん底に落とすために、少しの真実を言うことがある」
と何気なく語る。

心揺れ考えるマクベスは、”自分が王になる運命ならじっとしていても王になるだろう”と自分に言い聞かせながらも、
バンクォウに対して、
自分が王になりバンクォウが代々の王を生むという予言について今後話し合おうと告げて、
王の所へ向かう。

マクベス 第1幕 第4場 フォリス(王の宮殿があるスコットランドの首都) 宮殿の一室

●ダンカン国王は王子のマルカムから、
叛逆したコーダ領主マクドナルドの死刑の様子を聞きながら、
「絶対的に信用していた男だったが、心根は顔つきでは見極められない」とつぶやく。

●そこに、マクベス将軍、バンクォウ将軍、国王配下の貴族であるロスとアンガスが登場。

マクベス将軍を最大に褒め称えるダンカン王に、それを慇懃に受けるマクベス。
(バンクォウも国王のお褒めにあずかる)

ダンカン王は、その中で、第一王子であるマルカムに王位を継承することを発表し、
その名誉を功績のある人々全員と分かち合いたいということで、マクベスの居城へ向いたいと申し出る。

スポンサーリンク

マクベス将軍は、先に自宅に戻り
妻に国王訪問の件を先に伝え喜ばしたいと
先に退出する

その際心の中で、
自分が予言の通り王になるには、
王位継承された王子の存在という障害ができたことを認識し、
それを乗り越えてやるという野望の火を燃えあがらせる。

マクベス将軍の野心に気づかないダンカン王は、うわべのマクベスの振る舞いに対する喜びをバンクォウに告げて、マクベスの居城へ向かおうと呼びかける。

マクベス 第1幕 第5場 インバネス(マクベスの居城がある地) マクベスの城の一室

マクベス夫人が、マクベスからの手紙を読みながら登場。
(手紙の内容は、マクベスが3人の妖女にあり3つの予言をされ、そのうち2つが現実になり、3つめの自身が王になるという予言もされたことが記され、心に留めておくようにというもの)

マクベス夫人は手紙を読みながら、
夫マクベスが、
自身が王になるために捨てなければいけない情けを捨てられない気質であることを心配し、
夫マクベスが王になるためのすべての障害を自分が排除していくという決心をする。

●そこに使者が現れ、今夜、王の訪問があると告げて退場

王の訪問を聞いたマクベス夫人は、
ダンカン王を殺すために自分の中の情けを消し去ろうと心を奮い立たせようとする独白。

●そこにマクベスが帰宅

マクベス夫人は夫に、
今夜自分が王殺害を実行するから、
あなたは動揺せず普段通りの顔をして、
その他は全部自分にまかせるように言い聞かせる。

マクベス 第1幕 第6場 インバネス(マクベスの居城がある地) マクベス居城の前

●マクベス居城の前に、
国王ダンカン、王子マルカムとドンルベイン、
バンクォウ将軍、
国王配下の貴族である、レノクス、マクダフ、ロス、アンガス、その他従者が登場

ダンカン王とバンクォウ将軍が、
マクベス居城を褒めあっている。

●そこにマクベス夫人が登場
ダンカン王はマクベス夫人にあいさつし、
夫の元へ案内するよう丁寧に命じ、
それに対してマクベス夫人は、
表面上慇懃に配下らしく対応する。

マクベス 第1幕 第7場 インバネス(マクベスの居城がある地)マクベス居城 城内の一室

●配膳の召使い達が城内動き回る中、
マクベスが登場し国王暗殺についての逡巡を独白

――国王を暗殺して自分が国王になったらすべて完結するのであれば、
早く暗殺を実行したほうが良いが、
しかし、徳のある国王を殺すにたる理由も大義もないのに国王を殺せば、
悪いことが自分に返ってくるのではないか?
国王になりたいというはやる野心はあるが、国王を暗殺しようと決心するための拍車が自分にはない――

●そこにマクベス夫人が登場。
マクベスは夫人に対して、自分に名誉を与えてくれたばかりの国王に対して、暗殺はやめにすることを告げる。

それに対してマクベス夫人は、
野望を実現しようとしない意気地無しを非難。

“暗殺が失敗したらどうしよう?”という夫の不安に対しては、
夜に王の寝床にいき、
王の護衛を酒でつぶして二人で殺して
護衛に罪を着せれば良いと
具体的な入れ智慧をする。

マクベスは夫人の話しを聞き、
国王暗殺を実行する決心をする。

スポンサーリンク