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リア王 第1幕 第1場 リア王宮殿、玉座の間

(●グロスター伯爵は庶子のエドマンドを伴い、嫡子のエドガーの話などを引き合いにだしながらケント伯爵と会話。)

●リア王(ブリテン王)が登場し、退位する際、自分の領土と権力を3人の娘に3分割して譲ると宣言、その条件として誰が一番自分を愛しているか知りたいと、娘3人にそれぞれ自分への思いを聞き出す。
上の二人の娘・ゴネリルとリーガンは父・リア王の意に沿う回答をして領土を分け与えてもらうことに成功する。
しかし王に一番かわいがられていた末娘のコーディーリアは、自分が思ってもいないことを言うことができない性分により父・リア王の意に沿う回答をせず、リア王の怒りを買い勘当される。(コーディーリアの分け前は姉二人に分配されることになる)

●リア王の感情にまかせた判断を諫めたケント伯爵は、リア王に追放を言い渡される。

●王の末娘・コーディーリアに求婚していたバーガンディ侯爵とフランス王がグロスターに案内されて到着。
コーディーリアが父・リア王に勘当されたことを説明されたバーガンディ侯爵は、コーディーリアへの求婚を辞退する。
しかしフランス王は、そのことがより恋心を燃え上がらせるきっかけとなり、コーディーリアと結婚することを表明して、コーディーリアを連れて退出する。

●長女ゴネリルと次女リーガンは、元々激しい性格の持ち主の父・リア王が年のせいで正常な判断ができなくなっており、このまま放置しても自分たちのやりたいようにできず、さらには自分たちも王の気まぐれでケント伯爵のように追放されかれないので、打つ手を考えなければいけないと密談する。

リア王 第1幕 第2場 グロスター伯爵の居城の一室

●エドマンドは父の嫡子である兄・エドガーを貶め自分が土地などの権利を得るため、父を貶める内容が書かれている自分宛てのエドガーの手紙をでっち上げ、その手紙を父・グロスターにわざと見せることにより、父グロスターのエドガーに対する不信を植え付ける。
(エドマンドは狡猾にも、兄のエドガーへの怒りを慎み慎重に調査し、自分とエドガーとの会話を隠れて聞くことを進言。グロスターはそれを受け入れる)

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・(エドマンドは、不運がすべて星の運行の仕業であると言う父の言動について、ほとんどが本人の身から出たさびであり、またそれが悪事の言い抜けにもなることを独白し、人間の愚かさをあざ笑う)

●エドマンドはその後現れた兄・エドガーに対して、父が怒っているから会わないよう、自分の家に隠れているよう、また外出の際は武器をもつように仕向ける。
正直者のエドガーは、弟・エドマンドの言葉を信じ受け入れる。

リア王 第1幕 第3場 アルバニー公の館の一室

●リア王の長女・ゴネリルが執事のオズワルドに対して、権力をこちらに譲りながらも好き勝手に振る舞う父とお付きの騎士に対する不満を口にする。
そして父とお付きの騎士に対しては冷淡に接するように命令し、妹のリーガンにも自分と同じように振る舞うように手紙を送ることを決める。

リア王 第1幕 第4場 アルバニー公の館 玄関広場

●追放されたケントはアルバニー公の館にきたリア王に変装して近づき、王のために働きたいと忠義を見せる。
長女ゴネリルの執事・オズワルドは主人・ゴネリルの命令通り、リア王に対して失礼な態度をとり続け、暴力を振るわれる。
変装したケントも同じくオズワルドに対して暴力を振るう。

●王によばれた道化が現れ、王に対してさまざま揶揄した歌を歌う。

●ゴネリルが現れ、父・リア王とその部下の横暴な振る舞いに対しての怒りをぶつける。
それを聞いたリア王は娘の自分に対する嫌悪に怒り、もう一人の娘・リーガンの元へ向かう。

●ゴネリルは妹・リーガンへの手紙をオズワルドに託し、妹が父を受け入れることのないように先手を打つ。それを見守る夫のアルバニー。

リア王 第1幕 第5場 アルバニー公の館 内庭

●リア王は、変装しているケントにリーガンへの手紙を託し、急いでわたすよう指示する。
変装したケントはすぐに出発する。

●リア王と道化のやりとり。

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