スポンサーリンク

マクベス 第5幕 第1場 ダンシネイン 城内の控えの間

●マクベス夫人付きの侍医と侍女が登場し会話。
侍女が最近のマクベス夫人が、眠ったまま起き上がり歩き回るなど夢遊病的症状が出ているという話しをし、侍医が詳細を確認しようとすると、詳しくは言えないという侍女。

●そこに眠ったまま燭台を持ったマクベス夫人が登場。

(マクベス夫人は最近、暗がりを恐がり、近くに燭台をもってくるよう命じていたとのこと)

マクベス夫人は眠ったまま、(皆から見たら何も見えないのだが)手の染みを気にして手を洗うしぐさをしたり、血の話しをしたり、『バンクォウは死んだ、墓から出てくるはずはない』『だれかが門を叩いている』等、今までの夫との凶行における記憶を再現する仕草や発言を続けている。
侍医と侍女は、このマクベス夫人が(良心の呵責からくると思われる)精神的病が垣間見られる現象を、目の当たりにして観察している。

侍医は、この夫人の病は自分のような医者には直せず、僧侶が必要であると嘆く

マクベス 第5幕 第2場 ダンシネインの近くの田舎

●マクベス配下の貴族であるメンティース、ケイスネス、アンガス、レノクス、兵士達が進軍しながら会話。

皆マクベスを見限り、今こちらに進軍している元王子マルカム率いるイギリス軍に合流し、手を貸そうという会話をしながら、バーナムへ進軍する。

マクベス 第5幕 第3場 ダンシネイン 城内の一室

●マクベス、侍医、従者等が登場

ダンシネインの城に立て籠もっているマクベスは味方に逃亡者がいるとの報告をうけてうんざりしているが、『女から生まれた人間に負けることはない』という2回目の予言を頼りに不安をはねのけている。

●そこにマルカム率いるイギリス軍1万が来ているという報告を受け、鎧持ちに鎧を着せるよう命じる。

●さらに侍医に対して夫人の心の病を治すよう命じるが、治せないという返答を受け、さらに自暴自棄になっていく。
『バーナムの森がダンシネインにやってこない限り負けない』という2回目のもう一つの予言を最後の頼みにしている。

マクベス 第5幕 第4場 ダンシネインの近くの田舎 森が見える場所

●元王子マルカム、イギリス軍のシューアードと息子、スコットランド貴族のマクダフ、メンティース、ケイスネス、アンガス、レノクス、ロス、その他兵士が進軍しながら登場

●バーナムの森に近づいたマルカムは、森の木の枝を兵士達に一つづつ取らせ、味方の兵力を隠して敵の偵察報告を誤らせるよう命令する。
(マクベスが頼りにしている『バーナムの森が動かない限り負けない』という予言の一つが打ち破られる要素が完成)

マクベス 第5幕 第5場 ダンシネイン 城内

●マクベスは、城を敵に包囲されても、予言を頼りにしてか『なにもしなくてよい」という指示を出す

スポンサーリンク

●そこに城内から女の叫び声がしたので、鎧持ちに確認させにいくと、マクベス夫人の死亡(自害)が伝えられる。
妻死亡の報を聞き、自暴自棄の中に、人間的な情が一時的に現れる

●そこに、見張りの使者からの報告で『バーナムの森がこちらダンシネインに向かって動いている』という話しを聞き、妖女に謀られたと気づき絶望しながら、籠城をやめて武器をもって打って出る決意し、警鐘が鳴らされる

マクベス 第5幕 第6場 ダンシネイン 城の前

●警鐘が鳴らされる中、マルカム元王子、イギリス軍のシューアード、スコットランド貴族マクダフ、その他軍隊がバーナムの森の枝をかざしながら登場 
ダンシネインのマクベス居城を包囲している

●マルカムは、イギリス軍シューアードと息子に先陣を依頼し、自分とマクダフはその他のことをやるというこれからの作戦を確認する。

マクベス 第5幕 第7場 ダンシネイン 別の戦場

●マクベスが登場。『もう逃げられないが、暴れ回ってやる、女から生まれていない奴以外怖くない』と最後の予言を頼っている発言の独白

●そこに、イギリス軍の小シューアード(シューアードの息子)が登場しマクベスと一騎打ちをするも、マクベスに殺される。
マクベスは、『こいつは女から生まれたやつだ』と独白し退場。

●警鐘が鳴らされる中、マクダフが登場。
『自分がマクベスを殺さなければ、妻子供がいつまでも化けて出てくる』と復讐相手のマクベスを必死に探し、見つけられることを切に願いながら退場

●元王子マルカムとシュアードが登場
おおかたマルカム率いるイギリス軍が優勢という状況が語られる
シュアードはマルカムに、城に入るよう促す

マクベス 第5幕 第8場(終) ダンシネイン 別の戦場

●マクベスが登場し、『絶望的状況であるが、ローマ人のように自害せず、最後まで敵に攻撃する』と独白

●マクダフが登場しマクベスと一騎打ち
マクベスは『自分は女から生まれた奴には殺せない』と言うと、マクダフは『自分は母の腹を切り裂いて出てきた人間で女から生まれてない』と告げる。
マクベスはその言葉に戦意を削がれ、戦いをやめようとするも、マクダフからの降参しろという言葉に反抗し、最後まで戦うことに決める。2人退場

●マルカム、シューアード、ロス、その他諸々登場

戦況はほぼ決着がついたと会話しているところ、ロスにより、シューアードの息子が討ち死にしたと報告がされる。
皆が悼む中、シューアードは、息子は額に傷があったということから名誉ある戦死をしたと語る。

●そこにマクベスの首をもったマクダフが登場。

戦いに勝ち、マルカムが新たにスコットランド国王を継承することが叫ばれる。

新国王マルカムは、勝利の口上を述べ、皆に感謝して戴冠式に招待することを宣言する。

マクベス 完

スポンサーリンク