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マクベス 第4幕 第1場 フォリス(スコットランド首都) 暗い洞窟 中に煮えたぎる大釜

●3人の妖女が、ヘカティの指導のもと、煮えたぎる大釜に材料を入れるなど、魔術の準備をしている。

●そこにマクベスが登場し、3人の妖女に予言を要求する。

・妖女はまず一つ目に、武装した首(未来のマクベスの首)を出現させ、
”マクダフ・ファイフの領主に気をつけろ”と忠告の予言。
自分の不安を言い当てられたマクベスは一つ満足するが、しかし、もう少し予言を要求

・すると二つ目に、血みどろの子供が出てきて、
”女から生まれた者はマクベスを殺すことはできない”と予言。
これを聞いてマクベスは、じゃあ(女から生まれたはずの)マクダフは怖れるに足りない、でもやはり念には念を押して生かしてはおけないと考える。

(しかし第5幕にて、マクダフは”女から生まれ”ていないということが明かされる)

・さらに三つ目に王冠をかぶった子供(未来のマルカム)が手に1本の木の枝(バーナムの森の木の枝)を持って出てきて、
”バーナムの森がダンシネインに向かって動かない限り、マクベスが負けることはない”と予言

これを聞いたマクベスは、”森が動くわけがない、だったら自分は負けない”と思い安心する。

(しかし第5幕にて、マルコム含むイギリス軍はバーナムの森の木の枝を隠れ蓑にしてダンシネインに進軍することになり、”バーナムの森が動く”ということが実現されることになる)

●しかし、最初にバンクォウに与えられた予言、”バンクォウの子供はこの国の王になるのか”ということをどうしても聞きたいと妖女に懇願する。

それに答えて3人の妖女は、8人の王とバンクォウの幽霊を出現させる。

マクベスはこれを見て、バンクォウの子孫がこれからこの国の王となっていく予言と理解し、心をかき乱される。

予言の幻影と3人の妖女は消える

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●そこにマクベスを迎えにきた配下貴族のレノクスが登場し、マクダフがイギリスへ逃げたことを報告。

マクベスは、「時」に先手を打たれたと悔しがり
今自分がすべきことは、マクダフとその領地のファイフ、さらには妻・子供全てを皆殺しにすることだ、と決心する。

マクベス 第4幕 第2場 ファイフ マクダフの城の一室

●マクダフ夫人とまだ小さい息子、貴族のロスが登場
マクダフ夫人は、夫マクダフが自分たちになんの音沙汰もなく(実際には連絡する余裕がなかった)国を逃げ出したことに怒り非難しているところを、貴族ロスがなだめている。

ロスが退出したあと、夫人は息子に対して”おまえの父親は死にました”と言い聞かせるも、息子はそれに対して、子供らしく様々な言葉を使って対抗し母親を困らせる。

●そこに謎の使者が登場し、マクダフ夫人に身の危険が迫っているからこの場所から離れるよう忠告して退場

●しかしここでマクベスが使わした暗殺者が登場し、夫人にマクダフの居場所を脅し聞こうとするも、反抗する夫人。
父親を”謀反人”と言われた事に対して小さな息子が暗殺者に対して、”嘘つけ、悪者”と言い放つ。
それにより暗殺者が逆上し、息子は刺し殺される

マクダフ夫人は、『人殺し』と叫びながら退場、それを追う暗殺者。

(その後、マクダフ夫人も舞台外で殺されることになる)

マクベス 第4幕 第3場 イギリス 王の宮殿の一室

●イギリスに逃げた元王子マルカムとマクベスに敵対することになった貴族マクダフが長い会話。
マルカム元王子は、祖国奪還のために、すでにシューアード率いるイギリス軍1万を借りる算段をつけていることが明かされる

●そこにスコットランド貴族のロスが訪問してきて、マクダフ一族郎党がマクベスにより皆殺しにされた報を持ってくる。

それを聞いて悲しみと怒りがたぎるマクダフと、義憤を抱くマルカム。
2人はシューアード率いる1万のイギリス兵とともに、祖国奪還へ向かうことを決心する。

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