★今回は、すずふり亭の裏の広場での鈴子と一郎の会話、そしてバー月時計での省吾とみね子の会話、それが交互にかわされていました。
鈴子と省吾、それぞれ由香から母親をうばってしまったのは自分のせいだという罪悪感を背負って生きていることが明かされます。
そんな中でも、周りの人たちの励ましによって笑って生きていく二人。
来週は、いよいよ、みね子の父・実が登場してくるようですね!
さあ、実はいったい、どうなっていたのか?楽しみです!
ひよっこ 第72回 6月24日の内容
ネタバレ注意↓↓↓
もくじ
裏の広場 夜
夜、裏の広場で一人座って思い沈んでいる鈴子(宮本信子)
柏木一郎(三宅裕司)が現れ、鈴子に促され隣に座る。
鈴子は、全部焼けたときのことを思い出しているという。
戦争でたくさんのものをなくし、そこから頑張ってなくしたものを取り返すために頑張って無理して、
そこでまたいろいろなものをなくした。
たしかに豊かにはなった、でも何が残ったのだろう?
「もはや戦後ではない」という言葉を偉いさんが言っていたが、冗談じゃない、私の戦争は終わっていない、もとには戻らない、まだ借金をずっと払っているような気分…
一郎は、鈴子の話に同感。
バー月時計
省吾(佐々木蔵之介)はみね子(有村架純)に語っている。
戦争で父を亡くし、残ったのは鈴子さんとドミグラスソース。
そこから二人で働いてお金をため、店をたてた。
最初は従業員を雇えず2人だけ。
そして自分は、人の紹介で結婚。
妻になった節子は、おとなしく口数少なく、しかしとにかくよく働いてくれる人だった。
そして由香(島崎遥香)が生まれた。
節子は生んでもすぐに働いて、無理をしていた。
由香は可愛かった、楽しかった、店の人気者だった。
どんなつかれていても由香を見れば頑張れた。
由香が10歳の時、節子が倒れてあっという間に死んでしまった。
ずっと無理をしていたんだろうが、本人は言わないし、自分も気づかなかった。
借金返してやっと…という時に死んでしまった。
由香は、そんな自分と鈴子さんが許せなくて、そこからわがまま放題になった。
裏の広場
一郎は、亡くなった妻にも、節子さんにもこの町を見せてやりたいと語る。
鈴子は“節子と一緒に喜びたかった…ありがとうって言いたかった…私が殺したようなものだ…”と泣き始める。
そんなんじゃないと怒り励ます一郎。
一郎は、由香が金にそんなに困っているわけではない、ヤスハルが言っていたと話し始める。
“自分を忘れるな!”と時々迷惑をかけたくなるんだろう、と。
そんなことを言うヤスハルを“大人になった”と言う。ヤスハルが言うなら間違いないと。
バー月時計
省吾は語り続ける。
“俺も鈴子さんも、由香から母親を奪ったのは自分たちのような気がして、由香のことをあまり怒れなかった”
そしてみね子に尋ねる。
“由香は元気だったか?”
“はい”と頷くみね子。
それを聞き笑顔をみせる省吾。
裏の広場
一郎は歌いながら踊り始める。
それを見ながら笑う鈴子。
その歌声を、あかね荘の共同キッチンで笑顔で聞いている島谷(竹内涼真)。
(マンガを描いている新田(岡山天音)と裕二(浅香航大)は“みね子様…”と敬っている)
バー月時計
省吾はみね子への身の上話を終え、店にいる客とオーナーの邦子(白石美帆)とで楽しく盛り上がっている。
そこに、酔っ払った井川(やついいちろう)を抱えた前田(磯村勇斗)が店に入ってくる。
省吾は“ちょうどよかった、みね子、帰ろう”と冗談交じりで井川をからかう。
井川は“じゃあ、おれも帰ろう”というと、省吾は“じゃあ、おれは残ろう”と、からかう。
みね子は心の中で、父に語る。
“皆、いろいろなことがあるけど、それでも笑って生きています。みね子もこの町で生きていきます。この町でお父さんに会いたいです”
第72回 終わり