★宗男からの電報により、みね子の周囲はビートルズの話に持ちきりになりました。
それによって、鈴子の希望どおり、みね子の周りに楽しいことが起こりそうな雰囲気で、みね子の悲しみも和らいでいきそうですね。
これからどんな展開になるか?
みね子がビートルズにハマるのか??
ひよっこ 第75回 6月28日の内容
ネタバレ注意↓↓↓
もくじ
宗男からの電報
みね子(有村架純)は、宗男(峯田和伸)からの“ビートルズ ガ ヤッテクル”という電報を鈴子(宮本信子)に見せながら、首をかしげる。
(1966(昭和41)年4月26日の夕刊の第一報、翌日の朝刊でビートルズの来日公演が発表されたことが語りで説明)
宗男の家
宗男はビートルズ来日の報を聞き、家の中で落ち着かない。
そこに妻の滋子(山崎静代)が現れ、畑仕事をしない宗男を叱りつけ、畑に戻す。
(宗男はバイクにもイギリス国旗をつけており、なにかイギリスに深い思い入れがある様子)
すずふり亭 宗男のことを語るみね子
みね子は、すずふり亭の皆に、叔父の宗男について面白く語る。
“いい人で大好きなんです”
従業員の皆は、“ビートルズがやってくるって意味がわからない”と言い合う。
鈴子、久しぶりに皆で甘いものを食べようと提案。
裏の広場
みね子たちは、和菓子屋の一郎(三宅裕司)、ヤスハル(古舘佑太郎)、そして中華屋の五郎(光石研)、安江(生田智子)たちと
裏の広場で一郎がつくったスイーツを食べる。
一郎は、今日は全然売上があがらず困っていたから助かったという。
ヤスハルは一人だけところてんを食べており、それを指摘する井川(やついいちろう)
安江は、一人だけ違うものを注文していると、なにか気になり羨ましくなると語り始める。
高子(佐藤仁美)も同意し、先日の5人客の中で一人だけカレーを注文していた人がおり、その人が他の皆からカレーをせがまれていたことを話し、皆で笑い合う。
外国人が苦手だという高子に、安江は“かっこいいらしいよ”と言う。
すると“じゃあ好き!”という高子。
いい男に国境はないよねーと言い合う。
一郎と五郎は、ビートルズのようにうるさいのは苦手だという。
省吾(佐々木蔵之介)も、外国人は嫌いではないが、ああいうガチャガチャしたのは苦手だという。
井川は、他の男に呼びかけ立ち上がる。
省吾、井川、一郎、五郎の4人は、日本の歌謡曲を歌い出す。
それに乗る観客一同。
歌い終わった井川は、前田(磯村勇斗)に、“なんでお前も歌わなかった?”と聞く。
前田は“歌いませんよ”と笑いながら答える。
みね子が“ヒデさん、音楽は?”と聞いたのに対して“ちょっと…”と答える。
しかし井川と省吾は“おまえソースをつくっている時に加山雄三を歌っているじゃねえか”とつっこむ。
それを聞いた高子は“ヒデ、ちょっと歌ってみな”と言う。
嫌だという前田。
一郎が“ヤスハルはビートルズが結構好きなんだよな?”と話題を変える。
ヤスハルは“俺の代わりに言うな!”と怒る。
みね子は興味津々に“好きなんですか!”と聞く。
ヤスハルは照れくさそうに“まあな”と答える。
なんで好きなのかというみね子の問いにヤスハルは“音楽の革命というか…”と言い始めたのを、
井川が“日本の若い兄ちゃんがビートルズの真似をしているの、あれは嫌だな”と口をはさむ。
それに同意する五郎。
しかし省吾は“まねから始まって、日本流にやっていけばそれが本物になるからそれでいいんじゃないの”と言う。
鈴子が語る。
“若い女の子に人気があるのなら、それはきっと良いものだ。
若い女の子は良いものを嗅ぎ分ける力をもっている、それは理屈じゃない、自分はビートルズは知らないけど、若い女の子が夢中になるものは、いつの時代も本物なんだよ”
みね子は心の中で父に語る。
“宗男さんの電報が、楽しい風を運んできてくれたみたい、ビートルズのことはわからないけどきっと楽しいものなんだと思う”
あかね荘 共同キッチン 夜
共同キッチンに集まるあかね荘の住人。
みね子はビートルズの話題を持ち出す。
裕二(浅香航大)は、最近ラジオでよく流れているという。
新田(岡山天音)も、ビートルズの音楽が好きであり、マンガもよく進むと答える。
早苗(シシド・カフカ)は、“進むのと面白いのは、また別だからな”と2人に釘を刺す。
みね子は早苗に“好きですか”と聞く。
早苗は、“好きだ、わたしはリンゴがいい”と答える。
みね子はさらに、島谷(竹内涼真)に“好きですか”と聞く。
島谷は“どちらかというと苦手。クラシックとかが好きだから”と答えるも
“でもイエスタデイという曲だけは素晴らしいと思う”と語る。
島谷は、みね子の要望に答え、イエスタデイの歌詞を説明する。
“男が去っていった恋人のことを歌っているのだが、もっとすべてのことに通じることを歌っている。
大切な人が突然いなくなる、悲しいことは突然やってくる。どうしていなくなったのかわからない。
昨日はあんなに楽しかったのに、すべてが輝いていたのに…”
みね子は島谷の話を聞き、父のことを思い浮かべる。
島谷は、今説明したことが、みね子の現状に近いことに気づき“なんかごめん…”と謝る。
みね子は笑顔を見せ、“大丈夫ですから”と答え、そして心の中で父に語る。
“ビートルズはなんだかすごい。イギリス人なのに、私の気持ちもわかってしまう”
第75回 終わり