★今回は、なかなか濃い内容でした!
特に、みね子と同じアパートにいる、くせの強い早苗についての描写がおもしろかった。
さらに、ボンボン学生の島谷と、売れない漫画家の新田の状況についても、早苗とケンカをさせる中で語られていました。
そして、最後には、そこから派生して、大家さんが、おいしいもの欲しさに、アパート住人の実家に電話をして住人の様子を親御さんに伝えているという…
それによって、みね子以外の住人が、お互いに他人のことを知っているという状況が生まれたのですが…
この大家さんの富が、本当にただ単に、おいしいもの欲しさに住人の実家に情報を提供している“がめつい”だけのババアなのか、実は、何か信念があった上での行動なのか…
今回だけを見た限りでは、ただのがめつい、嫌なババアですよね(笑)。でも今後の展開で、実は…というのがありそう(笑)まあ、なかったらなかったでうけるけど(笑)
ひよっこ 第67回 6月19日の内容分解
ネタバレ注意↓↓↓
もくじ
仕事終わり後のみね子
すずふり亭での仕事が終わると、省吾(佐々木蔵之介)、井川(やついいちろう)、前田(磯村勇斗)の男3人、中華屋福翠楼の五郎(光石研)、和菓子屋の一郎(三宅裕司)で飲みに行き、
みね子(有村架純)、鈴子(宮本信子)、高子(佐藤仁美)、そして近所の中華屋の女房・安江(生田智子)は4人で銭湯に言ったりするという説明。
しかし和菓子屋の息子、ヤスハル(古舘佑太郎)だけは、父と一緒が嫌なので、一人外に出てギターを弾き始める。
しかしあかね荘の早苗(シシド・カフカ)に“うるさい!下手くそ!”とクレームをつけられてしまい撤退する…
みね子は寝る時間になり、布団につく。一番幸せな時間だと心で語る。
故郷の家族や今まで出会ってきた人たちのことを思い出す。
眠りそうになりながら、目覚まし時計をセットしようとするも、セットする前に眠ってしまうみね子…
翌朝 寝坊しそうになるみね子
早苗は自分の部屋で“なんであいつ(みね子)の目覚ましの音を待つ体になってしまったのか”とぼやきながら起き上がる。
そして、いつもなら聞こえてくるはずのみね子の目覚まし時計がならないことに疑問を持ち、部屋の中を歩き回りながら、不本意にも心配になる。
そして待っているのが限界になり、2階のみね子の部屋へ向かう。
早苗はみね子の部屋の扉を激しく叩く。
みね子の隣の部屋にいる島谷(竹内涼真)が顔を出すが、早苗を見ると“あー”と微笑を浮かべてすぐに部屋の中に戻る。
早苗はさらにみね子の部屋の扉を強く叩こうとするが、またもや隣部屋の新田(岡山天音)が扉を開ける。
みね子の部屋の扉を叩こうと大きく腕を振りかぶっている早苗を見た新田は“ひぇっ”と驚き、すぐに部屋に入ってしまう。
みね子は起き上がり、部屋の外を見に行くも、そこには誰もいなかった。
“遅刻するところだった、よかっだー”と言うみね子は、目覚まし時計をセットしていなかったことに気づいておらず、目覚まし時計を自分が切ってしまったのかと疑問に思う。
みね子出勤
出勤するみね子。
心の中で、いまだ遅刻したことがないことを自慢する。
裏の広場にて、先に出勤している前田が出てきてあいさつをする。
前田はみね子に、“遅刻しないね。朝強いの?”と声をかける。
みね子は、農家は朝が早いからと理由をいい、今日もよろしくとあいさつする。
みね子 翌日の休日
休日にもかかわらず、みね子の目覚まし時計があかね荘に鳴り響く。
早苗は“なぜ昨日は鳴らなかったのに、休日である今日に鳴る?早く止めろ”と叫びだし、2階のみね子の部屋へ向かう。
早苗がみね子の部屋に突入しようとしたところ、目覚まし時計の音が止まる。
“あっ…”と動きが止まる早苗。
共同キッチン
共同キッチンでお茶をいれている早苗の元に、みね子が現れる。
みね子は早苗の姿を確認すると“あっ…”と一瞬動きを止め、そして“どうも”とあいさつをしながら、のれんを通りキッチンに入る。
みね子は、早苗と顔をなるべくあわせないように移動していく。
早苗はみね子に“よく眠れた?”と声をかける。
みね子は“あっ、はい”と作り笑いを浮かべながら返事をする。
早苗はみね子に向かって“だろうね”と冷たく言い放つ。
早苗の発言に“ん?”とうなるみね子。
そこに島谷は現れる。
島谷は“二人は仲がいいんですね”と声をかけてくる。
返事に戸惑うみね子に対して、早苗は“まったくそんなことありません”ときっぱり言う。
島谷は“そうなんですか?じゃあ、ずいぶん優しい人なんだ”と返す。
“はい?”と迷惑げに言う、“嫌な感じの男だね”と言う早苗。
“僕がですか?”と返す島谷。
そこに間抜け面の新田が顔を出す。
早苗は島谷に言う。
“庶民を上から見おろしている感じで”
島谷は“何がですか?”と怒り気味に反駁する。
二人のバトルを止めようとするみね子だが、早苗に“うるさい”と一喝され黙ってしまう。
早苗は続ける。
“実家は、佐賀の大金持ち経営一家で、後を継ぐことも決まっているのに、わざわざこんなボロアパートに住んでいる、それは若い内に苦労を知っておいたほうが良いとか、下々のことを知っておいたほうがいいとか、そういうことだろ?”
島谷も“なんであなたにそんなことを言われなくてはいけないのですか?”と反論。
それを聞いていた新田が“あのー”と言おうとするも、早苗は“だまっていろ、貧乏神”と一喝し“いつまでも売れない漫画なんていい加減諦めたらどうなの?田舎の母から就職口もあるから帰ってきなさいと言われているのでしょ?”と釘をさす。
新田は“ガーン”と声にだしてショックを表現し“そんなこと言われても…”と弱々しく返す。
早苗は続けて“相棒はどうした?年末に里帰りして以来戻ってこないじゃないか?あんたは捨てられたんだよ”と新田を責める。
新田は“一番きにしちょることを…”と泣き言を言う。
みね子は“そうなんですか?”と新田に声をかける。
新田は“連絡もないです…”と答える。
島谷はここで“なるほど、そういう性格だからなんですね”と言いだし、早苗に対して反撃に出る。
“気が強くて我慢がきかずにあまりにズバズバ言いたいことを言うから、お見合いを40回も断られているっていうじゃないですか”
それを聞いてびっくりしたみね子は“40回…”と口にだしてしまう。
それに対して早苗は“38回”と訂正。
次には新田が反撃にでる。
“女子校時代には、気に入らない先生を説教し泣かしたことがあるらしい…”
“えー”と叫ぶみね子。
早苗は“それは相手が間違っていたからだ”と弁明する。
新田は“間違っていても、泣かさんでもいいやろ”と追求。
“男のくせに泣く方が悪い”と言う早苗。
“男だって泣く!”と叫ぶ新田。
ここでみね子が“みなさんに一つ質問してもいいですか?”と口をはさむ。
“どうぞ”と言う、島谷と新田。“なによ”と言う早苗。
“なんでお互いのこと、そんなに知っているんですか?”
“確かに”と言う新田。
島谷は“僕は大家さんに聞きました”と明かす。
新田と早苗も“自分も”と続く。
みね子は、“なぜ大家さんがみんなのことを知っているんですか?”と疑問を呈する。
新田は“たしかに、他の人のことは聞いたけど、自分のことは大家さんに話していない…”と言う。
島谷も“僕のことを話すわけがない”と言う。
早苗は何かを思いついたかのように“そうか”と言って、キッチンを出て行く。
管理人室 富の秘密を見る住人
キッチンにいた4人は、管理人室で笑いながら電話をしている大家の立花富(白石加代子)を目にする。
富は電話で“東京と佐賀は違いますわよ”と話している。
その話を聞いた島谷は、富の電話の相手が自分の母親だと気づき、皆に告げる。
富は電話で“変な女に引っかかったとかいう様子は見受けられません”と話している。
さらに富は続ける“アパートに女性は2人おりますが、一人は行き遅れの怖い女ですし、もう一人はただの田舎娘です、ご安心を”
その富は話に顔をしかめるみね子。にやにや笑う新田。
富は“いつもおいしいものをありがとうございます…”と言っている。
みね子は心の中で父に語る。
“大家さんは、島谷さんの母だけでなく、おいしいもの目当てに早苗さんや新田さんの母にも電話をしているらしいです。うちには電話がなくてよかったです”
富はさらに“そういえばもうすぐカニのおいしい季節ですわね”と、美味しい食べ物を催促するかのような話をしている…
第66回 終わり