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ハムレット第2幕 第1場 ポローニアス邸の一室

●ポローニアス(デンマークの内大臣)は召使いのレナルドーに対して、息子のレアティーズに先回りしてパリにいき、息子の名誉を傷つけない程度に悪口をいい、それを聞いた相手の反応から、息子の本当の行状を探り出してほしいと命令し、向かわせる。

●その後、娘のオフェーリアが現れ、“もうお会いしない”という手紙を送ったところ、狂乱したような様子でハムレットが現れたという報告を受ける。
その話を聞いたポローニアスは、娘を傷物にしてはいけないと焦り、ハムレットが恋いの狂乱に陥っているということを王のクローディアスに知らせに行こうとする。

ハムレット 第2幕 第2場 城内の一室

●クローディアス王は王妃とともに、ハムレットとも幼い頃から知り合いの臣下、ローゼンクランツとギルデンスターンの二人に対して、すっかり変わり果ててしまったハムレットのそばに行きなぐさめ、その中でハムレットが狂乱している原因を探ってほしいと頼む。ローゼンクランツとギルデンスターンは、その話を命令としてに即座に受け止める。

●ポローニアスは、使者としてノルウェー王へ使わし返事を携え戻ってきたヴォルティマンドとコーネリアを伴って王へ報告。
その内容は、ノルウェー王が甥のフォーティンブラスを説得して軍を撤退させたということ、集めた軍はそのままポーランド進軍に使うため、そのためにデンマーク領の通過許可を願うものだった。
国王クローディアスは、熟慮して返事をすることを約束する。

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●ポローニアスは使者の2人を下がらせた後、王と王妃に、ハムレットが娘のオフィーリアに送った恋文を読み上げ、さらに、娘には生まれが違うという理由でハムレットに会わないようにいいつけたこと、そしてハムレットが娘に振られたことにより発狂したのだと話す。
その話をいまひとつ信じない王に対してポローニアスは、この話が間違っていれば今の職を辞すると明言し、娘をけしかけるのでその時のハムレットの様子を影に隠れて確認することを勧める。
ハムレットが近くに来たのでポローニアスは王と王妃を隠れさせる。

●ポローニアスはハムレットに声をかけるも、ハムレットは自分が発狂していると思われるよう仕向けるような素っ頓狂な返事をするばかりな様子が描かれる。
王にハムレットの様子を探るよう使わされたローゼンクランツとギルデンスターンが登場し、ポローニアスは退場。

●ハムレットは旧友の二人に対して温かく応対しながらも、二人が王と王妃に呼ばれたと言うことを白状させ、さらに、「この国は牢獄だ」「かつて叔父を批判していた者が今は金を積もうとしている」など、今の国に対する不満などを口にし、自分の気が狂うのは北北西の風が吹いているときだけで、南風が吹くときは正気であるということを二人に告げる。
(話の中で、町では大人芝居と子供芝居の二つの勢力が争っており、子供芝居に軍配が上がっているという話が出される)

●そこに役者が到着したことを告げにポローニアスが再び登場。
しかしハムレットは、ポローニアスに対して気違いじみた返答をしてみせる。(ただしその中で、オフォーリアのことも少し織り交ぜる)

●その後、ハムレットは役者にある舞台の台詞を言わせる。
別れ際、明日の夜「ゴンザーゴー殺し」を少し台詞を付け加えてほしいと役者に頼み、承諾を得る。

●一人になったハムレットは、明日、叔父が父親を殺したであろう内容を役者に演じさせ、それを見た叔父の反応をみて、父の亡霊の言ったことが本当であるかどうか確かめようと決める。

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