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ハムレット 第5幕 第1場 墓場

●道化姿の墓堀2人が、オフィーリアの墓を掘っている。自殺をしたらしい人の葬儀をキリスト教の葬儀で送っていいのかと話し合っている。

●そこにハムレットとホレーシオが登場し、土の中からでてくる頭蓋骨を見ながら、いくら偉大な人たちも最後はこのように土塊の中に埋もれる骨になってしまうことに無常を感じる。
そこに王やレアティーズたちが来たので二人は隠れる。

●オフィーリアの埋葬が始まる中、神父はその死に自殺の疑いがあるこの葬儀はこれ以上格式高くはできないことを皆に告げる。

レアティーズはそのような話をする神父に悪態をつきながら、オフィーリアが埋葬された穴に入りハムレットに対する恨みを口にしながらオフィーリアを抱きしめる。

●ハムレットはここで初めてオフィーリアが死んだことを知り、さらにレアティーズが自分を侮辱していることに憤慨してレアティーズのいる墓穴に入り飛びかかる。

二人の取っ組み合いは周りの従者たちに止められる。
クローディアス王と王妃ガートルードは、ハムレットは発狂しているのだとレアティーズをなだめる。

さらにクローディアス王はレアティーズに対して、ハムレット暗殺計画を早急に実行しようと耳打ちする。

ハムレット 第5幕 第2場 城内の広間

●ハムレットはホレーシオに、イギリスへの船旅中、クローディアス王がイギリスにしたためた親書を盗み中身を開けたこと、その中身は自分を殺すよう指示する内容があったこと、そして自分がその内容を書き換え偽造して、お供のローゼンクランツとギルデンスターンを直ちに処刑するように仕向けたことを話して聞かす。
(最後にレアティーズには悪いことをした、仲直りしたいと話す)

●そこに臣下のオズリックが登場し、クローディアス王がハムレットとレアティーズの賭けが伴う剣術試合を望んでいることを伝えに来る。
ハムレットはレアティーズとの賭け試合を了承する。

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しばらくすると王の使いの別の紳士が現れ、試合をするタイミングを聞いてきて、ハムレットは今すぐ応じると答える。

なにか少し胸騒ぎがするというハムレットにホレーシオは試合を断ることを勧めるも、気にすることはないというハムレット。

●ハムレットは試合に臨み向き合ったレアティーズに対して、ポローニアスを殺したのは狂気のハムレットであったと弁明し謝罪する。
レアティーズもその謝罪を半分は受け取ったものの名誉に関しては納得いかないことがあるといい、試合を開始。

試合の途中、ハムレットが飲むように仕向けていた毒杯を王妃が飲んでしまう。
また毒塗りの剣でハムレットを傷つけたレアティーズは、気が引けたのか毒塗りの剣をハムレットに持たせて自分を傷つけさせる。

王妃が倒れ死んだことを知ったハムレットは部屋の扉をしめさせ犯人を探すよう叫ぶ。
それに対してレアティーズは、剣に毒を塗ってあること、そして毒杯の犯人はクローディアス王であり国王こそが責めを追うべきだと訴える。

それを聞いたハムレットは毒塗り剣で国王を刺し殺す。

レアティーズは死に際、ハムレットに対してお互い許し合おうといいながら息絶える。

ハムレットは共に死のうとしているホレーシオを止めて、生きて自分の汚名を残さないよう皆に伝えてほしいと頼み、王位はノルウェー王子のフォーティンブラスに継がせてほしいという思いを伝え息絶える。

●そこにイギリスの使者とポーランド侵攻を終えたフォーティンブラスが登場。

ホレーシオは、ハムレットが偽造した親書の指示とおりローゼンクランツとギルデンスターンを処刑したことを報告しにきたイギリス使節にはその真相を、元の土地の返還を臨んでいるフォーティンブラスに対しては死んだハムレットの最後の言葉を後ほど伝えることを約したうえで、その前にこの場の亡骸を皆にみせるため壇上に運んでくれるよう頼む。

フォーティンブラスはハムレットを丁重に壇上に運ばせるよう命令を下し、礼砲を打つよう指示を出す。

ハムレット 終

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