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リア王 第2幕 第1場 グロスター伯の居城の中庭

●エドマンド(グロスター伯爵の庶子・悪心あり)はコーンウォール伯と(リア王の次女)リーガン夫妻がこのグロスター居城にくるということを聞き、兄・エドガーをさらに貶めるため一計を実行する。

エドマンドは匿っているエドガーを呼び出し、父のグロスターが命を狙っていると嘘を言ってせかし、剣を交わし逃がす。

エドマンドは自分の腕にわざと傷をつけて、その後現れた父・グロスター伯に“父を殺そうとしている兄・エドガーを説得したがかなわず剣を交えた”と嘘をいい、父の信頼を得て領地の権限を任される。

グロスター伯は、庶子のエドマンドにたぶらかされていることも知らず、無実の嫡子・エドガーを捕まえるよう指示を出す。

●コーンウォール伯夫妻が到着し、エドガーに追っ手が出されたことの顛末を聞く。

エドガーが父・リア王の部下の騎士たちと結託しているのではないかと邪推したリーガンの意見に乗っかる形でエドマンドは“そのとおりです”と嘘をついて申告。

コーンウォールはエドマンドの親孝行に関心し、部下に迎え入れることを告げる。

●リーガンは、父・リア王と姉・ゴネリルの双方から手紙が届き争っていることを伝え、グロスターとエドマンドに協力を求める。

リア王 第2幕 第2場 グロスター伯の居城の前

●リーガン(王の次女)宛ての王の手紙をもった変装したケントと、同じくリーガン宛てのゴネリル(王の長女)の手紙をもったゴネリルの執事・オズワルドが鉢会う。
変装したケントはオズワルドをひどくののしりケガを負わせる。
助けを叫んだオズワルドの声でコーンウォール夫妻とグロスターが登場。

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●なおもオズワルドをひどく罵り、さらにはコーンウォールたちの悪口も言う変装したケントに対してコーンウォールは、グロスターの制止を振り払い足かせを嵌める。
(リーガンも変装したケントが父・リア王の手下であるからこそ足かせを嵌めても良いと同意)

リア王 第2幕 第3場 野原

●エドガーの独白。
追っ手から逃れて隠れているエドガーは、今後、乞食に身をやつし生きていくことを決意する。

リア王 第2幕 第4場 グロスター伯の居城の前

●足枷をはめられたままの変装したケントの前にリア王が登場。
この状況に怒ったリア王は、次女リーガン夫妻に会いに行こうとするも追い返される。再び押しかけようとするリア王の前に、コーンウォールとリーガンが登場。

リア王は次女リーガンに対して長女・ゴネリルの悪口をいい、リーガンの元にお供の騎士50人とともに滞在させてくれとせがむも、騎士50人は多すぎるし準備もできていないと、やんわりと断るリーガン。

しばらくして長女ゴネリルと執事のオズワルドが現れ、結局リア王は娘二人に邪険にされ、胸の怒りをどうしようもできなくなり、発狂したようにその場を去る。

(娘二人は、父・リア王が、権力を譲ったにもかかわらず自分の思い通りにいかないと気が済まない自分勝手な性分に業を煮やしている。)

●嵐がきそうな天候であり、また、父のお付きの騎士がいつ狼藉を働くかわからないからと、リーガンは夫のコーンウォールに、城門を閉めるよう進言。

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