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母になる 第10話(最終回)の内容分解

ネタバレ注意↓↓↓

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柏崎家 結衣と陽一の会話

陽一(藤木直人)は、広(道枝駿佑)の言った“お母さんって2人いたらだめなのかな?”という言葉を思い出す。

結衣が、広のマラソン大会のランニングシューズを陽一に見せる。
陽一は、自分と広が釣りから帰宅した時、結衣がいなかったことから、“この靴を買いに行っていたのか。門倉さんを追いかけたかと思った”と言う。
それに対して答えない結衣は、広に最初に買い与えた小さい靴を出す。

小さい靴と、今回買った靴を比べる二人。
結衣は、広が小さい靴を履いた時のことを覚えているかと陽一に問いかける。
陽一は“覚えている”と答え、“ちょうどこの頃だよ”と言い出す。
“えっこの頃ってなになに?”としつこく聞く結衣。
陽一は、この時、広がうんちを出さず便秘になり、結衣が悩んでいたが、ある日ようやく“うんちが出た!”といっていたという想い出を語り、このことから、女性は子供がお腹にいるときからずっと一緒にいて、そして面倒を見ていく積み重ねで母親になっていくのだな、男はすこし置いてけぼりを感じると語る。

結衣は、花火大会の時、約束を破り帰りが遅くなった広を叱った時は父親らしかったと言う。
それについて陽一は“あれは、思わず…”と返す。

結衣はそこから“わたしも思わず…門倉さんを追いかけた”とようやく話し始める。
木野(中島裕翔)から“門倉が遠くにいってよかったですね”と言われた時、本当にこれでいいのか、もう二度と会わなくて良いのかと思い、門倉にも聞いてみたかった、しかし、間に合わなかったという。

陽一は、門倉が結衣に頭を下げたこと、広を産んでくれてありがとうございますと言っていたこと、広も思っていたよりずっとしっかりお別れしていたと思うと結衣に告げる。

結衣は、門倉とお互いに言いたいことを言い合ったこと、“あのように人とぶつかったのは初めてだ”と言い、もやもやする気持ちをふっきろうとするかのように“もう、いいんだよね”“今は自分たちの生活を大切にしなくちゃ”と結論づける。

結衣は、広に買った靴に名前を書こうとするが、陽一はなごやかに反対する。

マラソン大会の靴 翌日

結衣は広に新しい靴を渡す。
結衣は靴の中に“ガンバレ”と書き込んでいた。
“なにこれ?信じられない”と呆れる広。
結衣は笑いながら靴を渡し、皆でマラソン大会の応援にいくからガンバレと励ます。

門倉のからの手紙

木野は、門倉の近況が書かれた手紙を読む。
“新しい街で、広に頑張ってと言われたことに背中を押され、過去の自分と向き合い変わらなくてはと思い、児相の所長にも勧められたカウンセリングを受けた。
母の話をしたのだが、いびつな関係を指摘され反論した。しかし母は、自分のエゴを私に押し付けていたこと、それに加え、自分も誰にも本音をぶつけることなく孤独だったことを強く自覚した。
今新しい仕事で働きながら思ったことは、広を抱きしめた時、私の世界がここにあると思ったのは、自分のエゴであり、自分の孤独を埋めるために広と暮らしていたこと、自分は母親じゃなかったと思うようになったこと、一生懸命子育てをしていたのは、亡くなった母に褒められたいと思っていたからかもしれないと思った。
誰かに褒められたくて子育てをする母親はいない、では、母親になるってどういうこと?いつか誰かに聞いてみたい…”

莉紗子のワールドツアー

莉紗子(板谷由夏)は柏崎家におじゃまして結衣に悩みを打ち明ける。
それは、夢であったワールドツアーに誘われたのだが、、流石に半年も娘の繭(藤澤遥)を置いていけないと思い断った、
しかし繭と夫の太治(浅野和之)に、ワールドツアー参加を祝福されてしまい、断ったことが言えていないと。

自分の夢を応援してくれている繭を傷つけると思い、言えないという。

でもこのままではどうしようもない…と悩む莉紗子。

繭の気持ち

広と一緒にいる繭は、広の電話をつかって、父の太治に連絡、母の莉紗子がワールドツアーのメンバーに入っていないことを告げる。

なかなか話を掴めないでいる太治に繭は呆れてしまい、“私、行ってくる”と言って電話を切り何処かへいこうとする。

それを追いかける広。“それ、俺の携帯。お前の携帯は?”
繭は、広の携帯で何かを検索する。

一方、太治は娘の繭の携帯に電話をかけ直す。しかし繭の携帯は、今いる家の中にあることに気づく太治。

帰宅する広 夕方

莉紗子がいまだ滞在している中、広が帰宅する。

莉紗子は広に、マラソン大会の自信の程を聞くのだが、広は後ろを向き、少々おどおどするような感じで“バッチリ…”と答える。

その時、莉紗子の携帯がなる。夫の太治から、繭が帰ってこないという連絡だった。
すぐに連絡くれればよかったという莉紗子に対し、太治は“ワールドツアーの準備で忙しいと思ったから”と言う。

莉紗子はしばらく黙った後、“ごめん、準備どころか結衣の家でゴロゴロしていた、ワールドツアーどころか…”と言いかける。
しかしその時、広が“さっき俺の携帯で検索していたから、この場所に行ったかもしれない”と莉紗子と結衣に、音楽事務所の地図を見せる。

繭を探す

莉紗子、広、結衣の3人は、音楽事務所にいく。
しかし、繭はいないという莉紗子。

広が少し中を歩き回ると、繭を見つけ出す。

繭は、莉紗子をワールドツアーに誘った女性に、“ママをワールドツアーに連れて行ってあげてください。断ったのは私のせいです”と頭を下げて交渉をしていた。

莉紗子はそこに顔を出し、申し訳ありませんと女性に謝る。

繭は、“私はママがいなくても平気、ママのために頑張るから行ってきて”と莉紗子に訴える。
莉紗子は“もういいのよ”と涙ぐみそうになりながら言う。

そこに広が口を出す。“あのさ、強がんなよ”。結衣が広を叩き、引っ込める。

莉紗子は繭に“おいで”と声を駆ける。繭は“ママ…”と泣きながら莉紗子に抱きつく。

結衣は、莉紗子と繭の母子を気遣い、広と共に建物の外へ出る。

西原家の話し合い

太治は莉紗子にワールドツアーと母親業について問う。
莉紗子は、ワールドツアーを断り、母親業もやめないと宣言。
ママ友ともうまくやれないけど、ダメ母でもいいと繭が言ってくれたことを告げる莉紗子。

繭も、自分にとって良いママであればそれでいいと太治に言う。
さらに“本当はパパじゃ嫌だった、ダサいし、臭いし、うざいから”と言って、風呂に行ってしまう。

ショックを受ける太治。

莉紗子は、仕事も以前のようにセーブしながら続けると答える。
そして繭が小さくて夜泣きがひどかった時、繭を抱きながら“早く大きくならないかな”と未来の繭と楽しく過ごすことを思い描きながら苦手な育児を乗り切ってきたことを明かし、太治が母親代わりをしてくれていた時、まだまだ自分は繭に教えなくてはいけないことがあり見守らなくてはいけないということを感じたと話す。

太治は“母親はずっと子供の側にいるから、誰よりも子供の成長を一番に感じられる、ずるい、うらやましい、母親はいいなと思った”と語る。

太治は、繭がこれまで描いた母親の絵をパソコンに取り込んでみたと莉紗子に見せる。

莉紗子は繭の描いた絵を見て、涙ぐむ。

結衣と莉紗子 母親について

莉紗子は結衣に高校卒業まで仕事をセーブしていくことを結衣に話す。

結衣は、“しかしその頃は、結婚とか就職とか、別の心配事が出てくるんじゃない?”と言う。

莉紗子は“そうなんだよねー”と言い、そして二人で“母親に卒業はないねー”と言い合う。

結衣は、繭の描いた絵を見たいと莉紗子に告げる。

結衣の気持ち

帰宅する結衣。陽一が現れる。
お互いに何かを話そうとする二人。

結衣は陽一に、やはり門倉のことを考えてしまう、忘れたいけど忘れられない、そんな簡単なものじゃない、
もやもやした思い、憎しみ、怒り、嫌悪、などの嫌な気持ちがあり、それを抱えている自分が嫌になった、でもどうしたらいいかわからないと告げる。

陽一は、広が門倉と別れた後に言った“お母さんって二人いちゃいけないのかな?”という言葉を結衣に告げる。

結衣は陽一がなんと答えたかを問う。

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陽一は“何も答えなかった、結衣に言うべきことではなかったかもしれない”と言う。

しかし結衣は、話してくれたことに感謝する。

その後、結衣は、マラソン大会のお知らせを見ながら、門倉が広がマラソンがあまり得意でなかったことを話そうとしたとき、自分が遮ってしまったことを思い出す…

門倉へのお知らせ

門倉は仕事場の女将に呼ばれる。
門倉の過去を知った従業員が一緒に働きたくないと言い出したと言い、申しわけなさげにクビを言い渡す。

そして門倉は女将から、これまでの給料と郵便を渡される。
その郵便物は柏崎オートからだった。
急いで封を開ける門倉。中には、広のマラソン大会のお知らせが入っていた。
訝しい表情でお知らせを見る門倉…

失恋する広

小高い場所の公園にて、広は桃に、マラソン大会を誘う。
しかし桃は、その日は大学生の彼氏と会うから無理だという。

ショックをうける広は、無理をして元気に振る舞う。

帰宅した広は、押入れに入っていた布団を引きずり出し投げて、叫ぶ。
ベランダで水やりをしていた結衣は、広の叫び声をきき、驚き、すぐに広の部屋に駆けつける。

“どうしたの?”と部屋の外から声をかける結衣。
部屋の扉を開けた広は“なにもございません”と言ってすぐに扉を締めてしまう。

無理やり部屋に入る結衣。
広は床に敷いた布団にくるまってしまう。

結衣は、明日のマラソン大会のため今日はカツ丼にするというのだが、
広は“絶対にこないで!誰も呼ばないで!来たら出ないから”と言って、再び布団にくるまってしまう。

柏崎家の緊急家族会議

夜、木野が訪れる。
すでに里恵(風吹ジュン)、琴音(高橋メアリージュン)、そして西原夫妻、柏崎オートの従業員が集まっている。

莉紗子は、明日のマラソン大会について自分が招集をかけたという。
繭の情報によると、明日のマラソン大会について、基本的に親は、特に男子の親はだれも応援に行かないということを話す。
そしてポンポンで応援するということも誰もしないという。
(結衣は、応援用にポンポンを作っていた)

木野は緊急家族会議の意図を聞く。

莉紗子は“広がマラソン大会に誰もくるなと反乱を起こした”と説明する。
そして、明日のマラソン大会は誰も応援にいかない方向でということでお開きになってしまう。

木野との会話

会議終了後、木野は残り、結衣、陽一と会話。

結衣は木野に、マラソン大会のお知らせを門倉に送ったことを明かす。

木野は“いったい何を考えているのか”と結衣を問い詰める。

陽一は、広が“お母さんは2人いちゃだめなのか”と言ったことを木野に告げる。

結衣はその広の言葉について、木野にどう思うかを問う。

木野は、ケースバイケースだと答えながら語る。
“実際に、生みの親と育ての親がいる子がおり、それを誇りにしている子もいて、それでうまくいっている家庭もある。
でも広の言った“2人の母”というのは、結衣と門倉のことであり、僕には考えられない。
結衣さんはもっと自信をもつべきだ。会わないと決めたのに門倉さんに連絡したり、広の言葉に揺れてしまうのも、自信をもっていないからでは”

そして広について、理不尽な環境下でも心が歪まなかったのは、結衣が3歳まで愛情をたっぷりかけて育てたからだと語り、自信をもつように結衣を励ます。

マラソン大会

広は新しい靴をはき、マラソンスタートの準備をする。母の結衣が書いた靴の中の“ガンバレ”という言葉をみて笑顔がこぼれる。

その時、嫌な同級生がちょっかいを出してきて、“おまえ昨日、高校生とデレデレしていたな”と揶揄される。

マラソン大会がスタートする。
広は、嫌な同級生に転ばされるも、“くっそー”といい、再び走り始める。

町の中を走る広。

途中、自分に嫌がらせをした同級生が足をくじき、転倒してしまう。
広は同級生の手を取り、肩を貸して一緒に走り出す。

一方、門倉は、広の通う中学校のグラウンドに姿を現す。
そして同級生を担ぎながら走っている広をみつける。

その時、広を元気いっぱい応援する結衣の声が響く。

広は“来んなっていったのに”と結衣に文句を言う。
同級生は“おまえの母ちゃん、きれいだな”と言う。

広は同級生を突き放し、“先に行け!”と前に行かせる。

そしてゴールする広。
結衣は“やったー”と笑顔で座り込んだ広の元に行く。
“友達、保健室行ったけど?”と聞く結衣。
広は“友達じゃない、すっげー嫌な奴”と答える。
“でも、肩を貸してたけど”という結衣の言葉に“それとこれは別。倒れていたの、放っておけないだろ”と答える広。

結衣は手を貸し広を起き上がらせる。“来るなっていったのに、しょうがねーなー”

その時、広と結衣は、こちらをみていた門倉の存在に気づく。

広は門倉のもとへ近づき“来てたんだ、見てたの?でもなんで”と疑問をもつ。

それに対して結衣は、“広の応援にきてたんでしょ”と言う。

広は門倉に“じゃっ”とあいさつをして教室に戻っていく。

門倉は“私は結衣さんに会いに来た。マラソン大会のお知らせを送ってくれたのはどうして?”と問う。

結衣と門倉の会話

河川敷を歩きながら会話をする二人。

門倉の近況を聞く結衣。門倉は新天地について“天気が変わりやすい、弁当忘れても傘忘れるなという言葉があるくらい”という話しをする。

門倉はお知らせを送ってくれたことに感謝する。
結衣は答える
“あなたを許したわけじゃない、許せるわけない。しかし誰かを憎みながらこの先子育てをしても楽しくない。だからいつかあなたを許さなきゃいけないと思っている。
自分はまだ母になる途中、いつかあなたに何をいわれても笑っていられる母になりたい、母が2人いちゃだめなのと言われても、笑っていられる自分でありたい、なぜならそれが広の幸せにつながることだから。あなたを許せる時が来たら、広をつれて会いに行きます”

門倉は“その時は、傘を忘れないでください”と告げる。

結衣は立ち去り際告げる。
“あなたに一つ、感謝することがあるとすれば…ささいな日常がどれだけ幸せが、あなたに奪われた9年間がなければわからなかった。ありがとう、広を育ててくれてありがとう”

エピローグ

柏崎家

柏崎家の庭で、広を囲み、皆で線香花火を楽しむ。

その後、陽一は婚姻届を母の里恵にわたし、証人欄に署名・捺印をしてもらう。

西原家

莉紗子は学校へ行く繭の寝癖を大事に治そうとする。
一方、夫に対してはそっけない態度。

木野 お墓参り 過去との決別

木野は、亡くなった同級生のお墓参りをする。

木野についてきた田中(望月歩)と広は、木野が亡くなった同級生の形見としてもっている110円について“ずっともっていると過去と決別できず、彼女もできないから飲もう”と提案する。

木野は110円を取り出し、そして田中と広が10円ずつ出して、自動販売機でジュースを買う。
そして3人でジュースを飲む。

ジュースを飲みながら、広と田中は“復讐してやるのだー”とおどけて話し出す。
田中は、自分を放置している母親に。
広は3歳の時、自分を誘拐した人に。

木野は“どういうことだ?”といぶかる。

しかし広と田中は“誰よりも幸せになるってこと、それが俺たちの復讐”と告げる。

それを聞いて安心する木野。

なんともない日常の幸せ

夕方、結衣は台所で料理をしながら陽一と広に告げる。
“母親に卒業はないけど、家族にはあるってこと知ってる?繭ちゃんのパパが言ってたよ。母親の手から離れた子供がやがて家を出ていく時。それが家族のゴール。聞いてる?”

振り向く結衣。

しかし陽一と広は、仲良く並んで縁側で仰向けで寝ていた。

なんともない日常の幸せを噛み締めながら二人の寝顔をしばらくながめる結衣。

そして次の瞬間、大声を出して二人を起こし“こんな所で寝ていると風邪ひくでしょう!”と二人を叱りつける。

第10話(最終回) 終わり

★最終回は、なんだか穏やかに終わりましたね-。
今までの波風がおちついて、ちょっとのゆらぎはあったけど、心穏やかに観ることができましたー。
まあ、こういう内容については、意見が別れやすいものだと思いますが、自分としては、いいドラマであったと思います♪

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