私の父が硬膜下血腫になり手術をして、この記事を書いている現在、すでに再発して歩行がおぼつかなくなってきており、『まじでなんで再発するんだ!』と心のなかで憤りと焦りと面倒臭さを感じている今日このごろ、そのことを記していきたいと思います。
まず、私の父のプロフィールですが、2017年現在67歳。糖尿病・(突発性)心房細動の持病があります。
糖尿病については、現在インスリンを打っており、高脂血症を抑える薬も服用(電車で1時間半ほどのH病院から処方)。
そして心房細動ですが、去年の夏くらい、何かの検査(たぶん心電図?)の最中に発覚し、それ以来、心房細動の治療薬?の一つの「アーチスト」と、血をさらさらにする「エリキュース」という薬を服用しています。
父の性格は、こだわりが強く頑固で、そして医療関係の仕事をしていたこともあり、病気についても一般の人よりも多少の知識はもっているかと思います。
(だから厄介なのです、これが(-_-;))
まずは前兆として、去年(2016年)の11月くらい、食事後に椅子に座っていた父を見ていましたら、父の目が5秒ほどうわずっていたのを目撃しました。(つまり意識が飛んで失神したのです)
すぐ意識は戻ったのですが、父に問いかけても(本人は失神してもその認識はないのでわからないのは当然ですが)まったく「何もない、大丈夫だ!」と言い張るばかり。
そんな失神する父の姿を初めて見た私は驚き、嫌がる父を救急車に乗せ、エリキュースを処方してもらっていた病院(A病院)の循環器科に向かわせました。(ちなみに「アーチスト」はH病院から処方されていました)
しかし循環器科にいき、1日のホルター心電図検査をうけても、突発性の心房細動が見受けられるということのみで、父がなぜ失神したのかは、原因をはっきりつげられることはありませんでした。
(一応推定として、糖尿病でインスリンも打っており、心房細動もあるので意識がとぶこともあるだろうというぼんやりした説明でした)
※この時、心房細動の薬「アーチスト」をすでに服用している中、それに合わせて「メインテート」という、(あとでわかったことですが)アーチストと似たような作用のある薬を処方され、これ以降しばらくのあいだ、この「アーチスト」と「メインテート」の2種類を服用していくことになります。これははたしてどうだったのか?は分かりません……ただ後に、これは担当医の判断ミスだったのでは!?と思わせる対応をみせられました…
まあ、それはともかく、父はその後もたびたび失神をして、四六時中一緒にいるわけではない私たちが見ている限りでも、椅子から立ち上がろうとする時に一瞬崩れ落ちたて転ぶこともしばしば見受けられました。
そんなことが繰り返される中、今年(2017年)7月中旬の午前中、自宅で父が失神して頭から真っ逆さまに仰向けに倒れたのです!
最初に気づいたのは母でした。母は少し離れた場所にいた私を呼び出しました。
いつもなら失神しても、すぐに意識を取り戻す父でしたが、
この時は父は仰向けに倒れた状態で、目は開かれて、完全に意識を失っており、いつものようにすぐに意識を取り戻すという状態ではなかったのです。
『これはやばい!』と思った私は、急いで母に救急車を呼んでもらい、自分は教習所や防災訓練で少しだけやったことのある救急救命をやろうと試みました。
まず呼吸をしているかどうかを確認したのですが、なにせあせっているので、よくわからないのです。
しかしぱっと見、どうも呼吸が止まっているのでは?と思い焦ったので、とにかく心肺蘇生法をやろうと思いました。
そして、ウル覚えの心肺蘇生法をやったのですが、胸を圧迫すると父は、目は開かれたままで、しかし、はっきり意識はないのですが、「うー…うー…」と苦しがる声と表情をかすかにしたのです。
それでもよくわからなかったので、私はウル覚え心肺蘇生法を続けました。
しばらくすると父はかすかな声で「あづい…(暑い)」といいました。どうやら意識は戻ったようですが、しかし見た感じ、それははっきりしたものではありませんでした。
私は、“脳梗塞を起こしている場合はどちらかの手が麻痺してうごかない”というような事を聞いたことがあったので、父に対して両手をグッパーするように声をかけました。
すると父は、意識は完全にはっきりとはしていないものの、私の言葉を理解し、両手をグッパーしてみせました。
そのうちに救急隊の人が到着しました。
(この時は、救急隊の人が別件で私の家の近くをたまたま動いており、ものの4分くらいで到着してくれました。めっちゃ早かった!)
私は救急車に同乗し、父と会話をし、そして父も救急隊員と簡単な情報のやり取りをしました。
そして父は行きつけの(わりあい近所にある)循環器科がある病院(A病院)に運ばれ、そして失神したときにおそらく真っ逆さまに仰向けに倒れ後頭部を強打しているはずなので、脳のCTを撮りました。
すると父の脳の画像の右上あたりに黒い部分が発見されたのです。
この日、脳神経外科の先生が非番だったのですが、救急担当の先生から“これはほうっておくと大変なことになるかもしれないから入院になります”と告げられました。
父は“なんで入院しなきゃいけないんだ”と文句をいいながらも、無理やり入院させられました。
(というのも、父は失神して後頭部を強打したことによる健忘症からか、失神したことはもとより、倒れて救急車に運ばれたこと、救急車で私や救急隊員と話していたことも記憶から飛んでいたのです)