76アンドレア・カヴァルカンティの売り出し
・アンドレア(ベネデッド)がパリの社交界で成功しているという記述
・モンテクリスト伯はダングラールを訪ねていく。本人はおらず、夫人、そしてアンドレアがいた。ユージェニーはピアノの部屋で友人であり音楽の先生でもあるダルミイーと二人だけで音楽を楽しんでいた。アンドレアは閉め出されておりため息をつく。
・そこにダングラールが帰宅。お気に入りのアンドレアを娘の部屋に連れて行き、一緒に歌わせる。
(その間、モンテクリスト伯は夫人から、ダングラールが、また、株で大損をしたことを聞かされ、すこしずつ余裕がなくなってきているダングラールの状況を内心よろこぶ。
また、ヴィルフォール家において、ヴァランティーヌとフランツの結婚について、フランツから取り消しの連絡が入ったらしいということが夫人から語られる)
・そこに、アルベールが来訪。
・ダングラールは娘のユージェニーの結婚について、改めてアルベールでなくアンドレアを引き合わせたいということをモンテクリスト伯に語る。
・ダングラールはアルベールにたいしておもむろに、ユージェニーがアンドレアと一緒にいるということを告げ、アルベールがユージェニーに会いたいといっても、しばらく受け流す応対をする。それに対して、アルベールは平然とした様子をみせる。
・ダングラールはギリシャから知らせがあったということで一旦退出。
その間、夫人はアルベールをユージェニーに引き合わせる。しかしユージェニーも冷淡なあいさつしかしない。アンドレアは当惑する。
・その後、ダングラールは取り乱した様子で戻ってきて、モンテクリスト伯に“アルベールの父・フェルナンについておそろしい話がわかった、今はアルベールをつれてかえってもらい、後にフェルナンを連れてきてほしい”と頼む。
モンテはアルベールとともに退出する。
※この章に関して、ドラマでは削られている登場人物が絡んでいるので、ほぼ展開されていないシーンになると思います。
安藤完治については、これも原作と設定が結構異なっていますね。
借金取りに追われており、洋服屋を経営したいから出資者を探しているという触れ込みで神楽に近づき、出資を断られ、そして神楽留美に援助してもらうという流れになっていました。まあ、いわゆるワルであるという設定は一緒と考えられますが。
原作では、アンドレア(ベネデッド)と母親であるダングラール夫人は、直接接触しないまま終わります。
だからドラマにて、この二人が近親相姦をするシーンもありましたが、これはまったくもって原作からはみ出た設定ですね。
まあたしかに原作では、二人についての絡みがまったくと言って良いほど無いので、それをリメイクドラマで絡ませて、よりインパクトのあるものにするための材料にしたのでしょう。
結構重かったですが、まあ、これもありと言えばありですかね…。