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89夜

・自宅にもどったモンテクリスト伯が、明日の決闘のために銃の訓練をしようとしたとき、召使いのバティスタンにつれられてアルベールの母たるメルセデスが入ってくる。

メルセデスは、「ダンテスさん」とモンテクリスト伯の正体が、初めに会ったとき声を聞いただけでわかったということを告げ、さきほどの劇場での息子との決闘のことや、夫を陥れた黒幕がモンテクリスト伯であることも承知の上で、悪いのは自分である、息子を殺さないでくれと涙ながら嘆願する。

しかしモンテは自分は復讐しなければならないと、メルセデスが知らなかった、自分を牢屋にぶちこんだのは、ダングラールとフェルナンであるという事実をメルセデスに知らせた上で訴える。

メルセデスは、夫と自分を殺してもらってもかまわない、しかし息子の命だけは助けてほしいと訴え続ける。その母としての訴えに心折れたモンテクリスト伯は、アルベールを殺さないことを承知してしまう。
メルセデスは感謝とともに別れのあいさつをしてその場を辞した。

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・メルセデスが帰った後、モンテクリスト伯は「復讐を決意したときに心臓をえぐっておくべきだった」と激しい後悔と葛藤をする。

※メルセデスがモンテクリスト伯がダンテスだと確信したうえでに密かに会いにいき、許しを請うこの章のシーンは、ドラマでも使われていました。

ただもちろん少し原作と違って、すみれはモンテクリスト真海が暖であることを承知の上で、夫の幸男を許してほしい、悪いのは自分だといいます。
それに対してモンテクリスト・真海は、幸男が自分を陥れた一人だということをはっきりとすみれに伝えます。
真相を知ったすみれは、その後、幸男と夫婦で出たCMの公の記者会見の場で、「離婚します」と宣言してその場を立ち去るという行動にでましたね。

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