37聖セバスチャンのカタコンブ
・ホテルに一人戻ったフランツは、アルベールのことについて内心不安を覚えつつ、紹介状をもっていた侯爵の家に行く。
・そこで、アルベールからの手紙を持った使者が宿にきたという報告を受け、急いでホテルに戻り、使者から手紙を受け取る。
・その手紙は、アルベールが山賊ヴァンパにとらえられ、多額の身代金を払わなければアルベールが翌朝殺されるというものだった。(手紙を届けに来た使者はベピーノという謝肉祭始まりに死刑を免れた人物)
・フランツはアルベールと自分の持ち金を数えるも、要求額に足りなかったので、同じホテルにいるモンテクリスト伯を訪ねる。
・事情を知った伯爵は、フランツにお金を貸すと言うも、フランツは”あなたが直接交渉してくれれば事は穏便にすむのでは”とけしかける。
伯爵はその話をすんなり受け入れ、馬車を用意させ、ベピーノとともに山賊のアジトであるカタコンブへ向かう。
(フランツは、馬車の御者がアリというしゃべれない黒人で、自分がモンテクリスト島で出会った船乗りシンドバットの召使いであることを確認する)
・アジトへ到着したフランツたち。
伯爵は、自分の命令に忠実な首領のヴァンパに命令し、アルベールを即刻解放させる。(当のアルベールは、捕まりながらものんきに寝ており、普段通りの態度を保っていた)
・アルベールは、自分の解放に手を尽くしてくれた伯爵に握手を求める。伯爵は一瞬ぎょっとしたあとに握手に応じる。(フランツはこの伯爵の挙動を見逃さず、理由を考える)
・ヴァンパは、フランツとアルベールに自分がいるところならどこでも歓迎すると告げる。
・その後フランツとアルベールは、侯爵家に行き踊りに興じる。
※ドラマでは、原作におけるアルベールとフランツに対応する登場人物が省かれているため、この章も、ドラマではつかわれていません。
ただ、暖(モンテ・クリスト伯)が幸男とすみれの小さい娘を助ける演出をしたという設定は、包括的に対応させたと言えると思います。